十十虫は夢を見る 5/幹元ヤエ
昭和4年の東京市。
喫茶『十十虫(てんとうむし)』の常連客・高月の『お告げ』に導かれて姿を現したのは、美和子にうりふたつの女性だった。
彼女はある男から逃げているようで!?
予言少年・高月とウェイトレス・美和子が帝都東京で大暴れ!
話題の昭和モダン・ファンタジー第5弾!!
先日購入してきた1冊です。
ようやく読めました。
【第21回 思ひ出橋のたもとで(前編)】
【第22回 思ひ出橋のたもとで(後編)】
【第23回 記憶の一葉】
【第24回 夜の蝶と蜘蛛の糸(前編)】
【第25回 夜の蝶と蜘蛛の糸(中編)】
【第26回 夜の蝶と蜘蛛の糸(後編)】
が収録されています。
これの続刊ですが、結構久しぶりだなぁと思っていたらカバーの折り返しで作者さんもコメントされてましたが、1年 ぶりの新刊らしいです。道理で久しぶりな気がするわけです。
今回は高月くんの活躍が薄いような気がするなぁ。
【思ひ出橋】で夢でお告げはするものの、実際に動くのは美和子と八研のモモ。
【記憶】は高月くんの過去話というか記憶の話ですが、辛い記憶に一石を投じて可能性を見出したのは美和子。
【夜の蝶】は、あらすじにある話なんですが、美和子がひどい目にあってるだけのような……。
うん、まあ美和子もただ守られているだけのヒロインじゃないし、戦闘力という意味では美和子の方が上だからそうなるのも仕方ないのかもしれませんが。
作者も自覚しているみたいだし、前にも書いた記憶があるんですが、この作者さん本当におじさんを書くの苦手ですよねー。
というか、少年少女青年あたりまでが限界っぽい。
おじさんおばさんに本当に見えないんですよね……。
メインのキャラが少年少女青年なので、どうにかなってるんですがゲストキャラがおじさんだとすごくもったいない気分になります。
高月くんの腹違いのお兄さんが今回登場してるんですが、非常に怖いです。
不穏な雰囲気とでもいえばいいのでしょうか。
どうもトラブルを持ち込みそうというか自分からトラブルを起こしそうというか……。
今巻の引きが引きなだけに次巻が非常に心配です。
次巻の発売については特に明記されていません。
今回こんなに刊行が贈れたのは別の連載を抱えていたからなのかな?
同時発売の漫画だけでなくて、なんかのコミカライズもやっていたはずなので。
次巻はこんなに間が空かないことを期待します。
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