カレとカノジョと召喚魔法 2/上月司
カレ:水瀬遊矢。頭脳すこぶる明瞭。緊張感・恐怖心ともになし・
カノジョ:白銀雪子。私立風見野高校一年生。容姿端麗。通称“荒雪姫”。近頃、カレへの恋心を自覚中。
セーレウス:翡翠色の瞳と二つにくくった金髪を持つ二階位天使。見た目は幼くとも地上に降りて600年の、一部限定有名天使。来日の目的は……?
ポルターガイスト:心霊現象。つまり幽霊が引き起こす現象のこと。最近、近所で、奇妙な事件が頻発しており、その周辺では幽霊らしい目撃情報もあり……。
カレとカノジョの恋の魔法:ゆっくりゆっくり進行中?
カレとカノジョと召喚魔法 1の続編。
悪魔召喚の代償として緊張感と恐怖心を失った少年と少年に助けられて超常の力を得た少女の話。
初版なので誤字脱字がありました。まあ仕方ないですね。
こういうの見ると、プロでも身近に感じられる気がします(笑)
今回は夏休みの出来事です。
夏休みとはいえ普段と変わらず風見野からでることはないんですけど。
けどまあ、夏休みなのでサービスショット的な出来事もありました。
あえていうなら、雪ちゃんは胸ないこと気にしてるならフリルでごまかすとかすればいいのに、と思いました。
さて、本編の感想をば。
本編はあらすじにもあるとおり、謎のポルターガイストの原因を探ります。
何度か読んだことのある本だったのですが、内容をすっかり忘れていたんですが、途中である程度思い出してしまいました。
それでもかなりおもしろかったです。
雪ちゃんが今回登場する少女・久世律乃に自身を重ねてためらってしまうのですが、それも仕方のないことだな、と。
正確には「奇跡が起こらなかった自身の未来」。
雪ちゃんが今現在普通に生活していられるのは身近に遊矢という奇跡を起こせる少年がいたから。
遊矢がいなければ不自由を強いられていたことは間違いないでしょうからね。
井沢玲と新聞部・武藤アキの正体は悪魔。
前巻の巻末で明らかになっているものの、遊矢と雪ちゃんはその記憶をなくしています。
なので、普通に友人として登場しているんですが、遊矢気づいているんじゃないかなぁ、と思います。
それというのも、幽霊との戦闘中に井沢はアキに雪ちゃんを呼んでくるように頼んでるんです。
けど、実際雪ちゃんに遊矢の危機を知らせたのはリールゥ。
「武藤アキはどこ行った?」ってなりませんか? その後武藤アキからフォローはいっていれば話は別ですけど、それもありませんし。
それに、武藤アキ&井沢玲がけっこう調査に同行してるんですが、セーレウスとの接触はなし。
『感識者』セーレウスの設定からして接触してしまえば正体が見破られてしまいそうですからね。作者が避けたってのが真相なのかなぁと思います。
全編読んで井沢玲に関しては根拠が弱い気がしないでもないんですが、遊矢が気づくのには十分な気がしないでもないです。
まあ気づいていてもいなくてもそこまで問題はない気がするんですが。
遊矢の雪ちゃんに対する思いが深い。
感情が磨耗してほとんど動きがないというのに、雪ちゃんに対する思いがあそこまで大きいことに驚きました。
まあ、遊矢自身長生きできるとは思っていないからってのもあるんでしょうけど、それだけ大切なんだろうなぁ。
最後結構どうでもいいんですけどポルターガイストをやっていたほうの幽霊がボクっ子だったことにびっくり。
絶対驚くべき所はそこじゃないと思うんですが、思わず驚いてしまいました。
明日は何読もうかなぁ。
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