ソードアート・オンライン 1 アインクラッド/川原礫
クリアするまで脱出不可能、ゲームオーバーは本当の"死"を意味する――。謎の次世代MMO『ソードアート・オンライン(SAO)』の"真実"を知らずログインした約一万人のユーザーと共に、その過酷なデスバトルは幕を開けた。
SAOに参加した一人である主人公・キリトは、いち早くこのMMOの"真実"を受け入れる。そして、ゲームの舞台となる巨大浮遊城『アインクラッド』で、パーティーを組まないソロプレイヤーとして頭角をあらわしていった。
クリア条件である最上階層到達を目指し、熾烈な冒険(クエスト)を単独で続けるキリトだったが、レイピアの名手・女流剣士アスナの強引な誘いによって彼女とコンビを組むことに。その出会いは、キリトに運命とも呼べる契機をもたらし――。
個人サイト上で閲覧数650万PVオーバーを記録した伝説の小説が登場!
図書館で借りてきました。
ありがたいんですが、こういう本もおいちゃう地元図書館の蔵書が本当に謎です。
アニメにもなっているので知っている人も多そうですね。
私自身は前知識はほぼなし。
キリトとアスナの名前とキャラデザ、
ログ・ホライズン同様ゲームの世界に閉じこめられるということだけ知ってました。
あ、あとログホラと比べこちらはバトルに重きをおいているということもちらっと何かで目にした記憶があります。
読み終わった感想としては、これ以降の巻ってなにするの?でした。
いやだって、この手の話の最終目標は「ゲームの世界からの脱出」です。
脱出後のリアル世界での恋の行方なんかも気にはなりますが、それはすべて後日談でしかないわけで。
まあ、その辺は読み進めていけばわかりますね。たぶんググれば一発でわかると思うのですが、次巻を読むときの楽しみにとっておこうと思います。
ログホラとSAOでバトルの比重が異なる理由は至極簡単です。
それは『脱出方法がわかっているか否か』です。
SAOではゲーム開始後のチュートリアルと称してGM茅場晶彦からクリア条件、現実世界での扱いなどが明示されています。
それが嘘か本当かまではわかりませんが、プレイヤーたちの目標は明らかにされているんですね。
だからこそ、ゲームクリアに邁進するプレイヤーが一定数存在し、主人公たちをそこにあてがうことでアニメ的なというとあれですが、バトル要素の多い作品になったのだな、と。
ラスボスの正体はそこまで驚きませんでした。
結構あからさまに怪しくなかったですか?
キリトとアスナの間の好感度が初期からお互い高すぎてちょっともやもやしてしまいました。
情報が後出しされるのでなんでこんなに好感度高いんだろう?とも思ってしまったので。いや、これはこれでいいんですけど甘酸っぱい青春みたいなやりとりももうちょっとなんて贅沢ですかね。
個人的にはプロローグでキリトに教えを希っていたクラインにどうも志望フラグがたっているようにしか見えなかったので、再登場してくれたときはすごく安心しました。
「現実世界で飯おごれよ!」みたいな会話してましたが、リアル世界でキリトと再会したら、「学生に奢らせるのは……」と結局お金払ってくれるんだろうな、なんて思うとほっこりしてしまいました。
こういう気のいい兄ちゃん嫌いじゃないです。
おもしろかったです。
2巻以降どういう展開になるのかも気になるところですし、近いうちに続きを借りてきたいと思います。
[1回]
COMMENT