金色のガッシュ!! 1(文庫版)/雷句誠
頭が良すぎるため、クラスに馴染めず、不登校を繰り返している中学生の高嶺清麿。
そんな清麿のもとに父からの誕生日プレゼントとして、奇妙な呪文が書かれた“赤い本”とともに不思議な子供・ガッシュがやってくる! ガッシュは「腑抜けた清麿を鍛え直す」と宣言。清麿の心を変えるべく作戦を決行する!!
一緒に過ごすうちに、次第に明らかになるガッシュの秘密。それは清麿の運命を大きく変えていき……!!
結構前ですが、3年くらいアニメやってたので知ってる方多いのではないでしょうか。
私の場合、アニメもマンガもどちらも途中までしか知らないので、最後どうなったのか不明だったんです。
中古で揃えようかな?でも弟が途中まで持ってたはずだしなぁとか悩んでいたらいつの間にか文庫版が出ていたので購入してしまいました。
【LEVEL.1 清麿、正義の味方】【LEVEL.2 読めない本】【LEVEL.3 心の電撃】【LEVEL.4 清麿、人気者】
清麿とガッシュの出会い、「正義の味方」作戦を決行する話。
初期の清麿がすっごいムカつく子供ですね。
清麿のIQって190位でしたっけ?確か200までは行ってないはず。
中学生って設定をすっかり忘れてました。テニスの王子様とかもそうですが、中学生には見えないですよねぇ。
金山ってツチノコ探索のイメージが強すぎて清麿の周りに集うおバカな子の1人ってことくらいしか覚えてなかったです。
だから初期の不良設定(カツアゲとかしてた)にはびっくりしてしまいました。
スズメを宙づりにできる腕力がすごい。
3話の銀行強盗の話について。
アニメ見てたときも思った覚えがあるのですが、これ「お手柄中学生」とか誉めたたえちゃまずいですよね。いくらフィクションとはいえ、普通怒られるもんじゃないかと。
でもまあ、この時点で清麿が助けたいと思う人物は母親とスズメくらいであり日常で巻き込まれる可能性のある事件で、交通事故などのとっさの出来事ではなく、突入までの葛藤を描くことができるものって考えたら銀行強盗って題材を扱うのは仕方ないのかなぁ。
新聞記事を見たらしい男と子供に襲われたところで次話へ。
【LEVEL.5 道具か人間か!?】【LEVEL.6 清麿の切り札】
VSレイコム&細川。
魔物の子との初バトルです。
まあこの時点では、『魔物』って概念はまだないんですけどね。
せいぜい『化け物』。
レイコムはガッシュと同じく口から攻撃を吐き出すタイプで、氷系の技を使います。
ガッシュと似た子供ということでこういうデザインなんだろうなぁ。
細川にとって、レイコムは金儲けや憂さ晴らしの道具でしかないから清麿怒るよなぁ。
戦闘経験が圧倒的に足りないものの、ラシルドを使ってなんとか退けます。
ここで本が燃える=子供が消えるってことを知ります。
衝撃ですよね。
ガッシュが記憶喪失であるがために、清麿は経験とその頭脳で推測をたてて次々と降り懸かる出来事に対処していかなければなりません。
うわー、だから清麿は頭がいい設定じゃないとだめなんですね。
【LEVEL.7 初ゲンカ】【LEVEL.8 王への資格】【LEVEL.9 オレの番】【LEVEL.10 運命との戦い】
戦いについての説明と、VSゴブレ&連次、ブラゴ&シェリー。
ガッシュと清麿が力についての話で喧嘩をします。
ガッシュはレイコムとの戦いで、今までのピンチを救ってきた電撃は清麿が何かしていた訳ではなく、自身が発していたことを理解してしまいます。
生死に関わるような威力を持つ「ザケル」。
それを近所の子供たちに自慢するガッシュに清麿が怒るのです。
ここでもうなおみちゃん登場してますね。まだあの車には乗ってませんが。
で、喧嘩して別行動しているところにそれぞれ魔物の子が接触してきます。
自宅にいた清麿のもとには、シェリーとブラゴが。
シェリーは、ガッシュが記憶を失ってしまったことで、清麿が知っていなければならないであろう基礎知識を教えてくれます。
親切心とかそういうんではないんですが、清麿はここでようやくガッシュの正体や自分が巻き込まれた戦いの理由なんかを知ります。
魔界の王を決める戦い。
100人の魔物の子が人間に育てて貰いながら、本を使い術を繰り出し、最後の1人になるまで戦う。
本を燃やされるとリタイア、魔界へ強制送還されてしまう、と。
シェリーが戦いを終わらせようとしている理由なんかは後々明らかになりますが、まだ本当に戦いははじまったばかりなんだなぁ、とブラゴの術を見て思いました。
だって、ギガノレイスが最大なんですよ?
ある意味びっくりです。
一方、ガッシュに近づいたのはゴブレ。
犬の姿をしているので、ガッシュを慰めるように登場するものの、実際は本を探していた、と。
ガッシュを慰めようとしていたのはただの演技だったんですよね。
VSブラゴ&シェリーは、この時点では力に差がありすぎますね。
清麿の心にうたれて見逃して貰ったってのが正解かと。
ガッシュが清麿のもとにやってきてわずかしか立っていませんが、清麿にとって大切な存在になっていることがわかる話でした。
【LEVEL.11 清麿の入院】【LEVEL.12 本はどこに!?】
清麿が入院し、その病院内で本がなくなってしまう話。
前話でのブラゴにやられた傷で倒れてしまい、入院することに。まあ入院期間が3日と短いので本当に大したことはなかったのですね。
ブラゴの攻撃って重力だから、骨くらい折れてそうな気がするのですが。
本を置きっぱなしにして……、ってのは本当に初期だなぁと感じさせられますね。
だって、肌身はなさず持っていないとまずいですよ。
スズメの方向音痴っぷりも明らかになってますが、この子は天然でもあるからなぁ。
すごいですよね。
【LEVEL.13 動く標的】【LEVEL.14 守る心】【LEVEL.15 力の限界】
VSスギナ&春彦。
植物園での戦いです。
ガッシュたちが遊びにきていた植物園でたまたま別の魔物が術の練習をしていて、それに巻き込まれてしまいます。
植物を操るスギナにとって、植物園ほど戦いやすいところはないでしょう。
今までの戦いから、清麿は連携プレーやスピードの大切さを理解し、ガッシュに自分の指示を守らせるため「SET」の説明なんかをしてます。
こんな初期からあったのかーと読んでいて懐かしく思いました。
というか、スギナのこと読み進めるまで忘れてました。
ここで清麿が知るのは、術を発動させる心の力にもエネルギー切れがあるということ。
そのことを知らないがために、ピンチに追い込まれてしまいますが、つくしと大学生のお兄さんに助けられ、スギナを撃破します。
つくしはともかくお兄さんの登場になんとなく首を傾げてしまいたくなりました。
【LEVEL.16 本当の家族】【LEVEL.17 魔物の涙】【LEVEL.18 やさしい王様】
VSコルル&しおりちゃん。
ガッシュが優しい王様を目指すきっかけになる話です。
本当の家族のようにすごす、コルルとしおりちゃん。
コルルが寂しくないように、としおりちゃんがつくったお人形ティーナはマジで力作。
清麿が出掛けに作ったバルカン300とは比べものにならないですね。
戦う意志が弱いコルルに授けられたもう1つの人格。それは凶暴でコルルの面影などありはしない。
コルルはこれから先、このまま人間界にいたら周りを、しおりちゃんを傷つけてしまうから、とガッシュに本を燃やしてくれるよう頼みます。
消える間際にこぼした「魔界に優しい王様がいてくれたら…」のセリフ。
この話があったからこそ、ガッシュの目指すべき王の方向性が決まるのですね。
それにしてもこの話は何度読んでも泣きそうになってしまいます。
【LEVEL.19 第三の呪文】
VSフェイン&?
第3の術をためしに出かけた清麿たちは帰り際にフェインとそのパートナーに襲われます。
パートナーの名前はまだ出てないですね。
ある程度ストーリーに絡んでくるようなやつらならともかく、こんな端役まではさすがに覚えてないなぁ。
フェインによると魔物の子の中には感知能力が強い子供もいるらしく、フェインはその1人。
どこにどれくらい強い魔物の子がいるのかだいたいわかるようです。
「少し前にあった強い力の波動」ってのは間違いなくブラゴのことだろうな。
そして、たとえ感知能力がなくても魔物の子は戦いから逃げられない。どれだけ遠くにいようともいつか必ず巡り会い戦うことになる、と。
ちょっと怖いですね。
町中で攻撃してきたフェイン。
優しい王とは魔逆を行くであろうフェインの性格を知り、ガッシュは怒り拳を握ります。
さあバトルスタート、というところで次巻へ。
確かフェインって高速移動するんじゃなかったかなぁ。
結構いろいろ忘れているもんですね。
やっぱりガッシュは楽しいです。
[1回]
COMMENT