ぬらりひょんの孫 6 邪魅の漂う家/椎橋寛
激化の一途を辿る大将同士の死闘。恐るべき力を持った伝説の神刀「魔王の小槌」を振りかざす玉章に対し、真っ向から立ち向かうリクオだが…!? 奴良組の運命を懸けた四国勢との全面対決、ついに終止符――!!
また間が開いてしまいました。
なんでなのか、ぬら孫って間が開きやすいんですよねぇ。
【第四十三幕 闇に際立つ白い雪】【第四十四幕 幹部戦】【第四十五幕 魔王の小槌】
【第四十六幕 隠神刑部狸・玉章】【第四十七幕 野望の終幕】
四国編最終決戦決着。
リクオがぬらりひょんの特性をいかし乱戦の中を気づかれることなく敵将・玉章のもとに到着。
しかし夜雀の能力で視界を奪われ、絶体絶命のところに雪女が助けに入った、ってところで前巻は終わったんでしたか。
幹部勢の戦いなんかも描かれているのですが、黒田坊のみが活躍してないです。ええ(笑)
でも黒は
4巻で袖モギ様を倒して、苔姫様や鳥居さんを救っているから一応美形としての面目は保たれてますね。
玉章が持っていた刀「魔王の小槌」。
蠱毒をなす刀です。
蠱毒というのは呪術の一種で、毒を持つ虫なんかを1つの入れ物にいれて生き残った恨みなんかの負の感情がこもった1匹を使役して呪殺に用いるってやつ。
確か、
犬夜叉や
レンタルマギカ、
0能者ミナトなんかにも出てきてたはず。比較的メジャーな方かもしれませんね。
今、
ナルトの大蛇丸やカブトも似たようなことやってたなぁと思いました。あれは術はまったく関係ないですけどね。
四国勢にとってある種因縁のあるその刀を与えたのは奴良組・三ッ目八面。
しかしそれは変装で正体は「山ン本五郎左衛門」。夜雀は山ン本の命を受けて玉章の配下として振る舞っていたようです。
玉章たちにお咎めはなし。
ただ犠牲者を弔うことだけは条件。
これ、リクオがピンチになったとき助けにきてくれるとかないのかなー。とか思ってしまいます。
でも、遠野組がその役目を担ってしまっているので、しばらくは再登場はなさそうです。
【第四十八幕 邪魅の漂う家 その1】【第四十九幕 邪魅の漂う家 その2】【第五十幕 邪魅の漂う家 その3】
清十字団の面々で邪魅退治に向かう話。
港町にすむ少女・品子ちゃんから清十字探偵団に依頼があるんです。
邪魅騒動の正体は地上げ屋と神主による自作。
式神を操ることで、品子ちゃんたちを怖がらせ、家(というか土地)を手に入れようとしていたわけです。
で、品子ちゃんは邪魅の生前の主・定盛の子孫であったがゆえに、邪魅によって守られていたということらしいです。
邪魅は何百年たった今も主を守り続けていた、と。
すごいな。
邪魅の説明の時にBLの話が出るんですが、清継くんBLはともかく、衆道くらい知っててもいい気がするんですが。
というか、なんで神主さんBLわかるんだ……。
今回、ゆらが登場しないのは神主さんが花開院の術を使っていたからなんだろうなぁ。
もしゆらがいたらお札を渡された時点でぜんぜん別の術のものだとわかったでしょうから、品子ちゃんは恐怖におびえることなくすんだんでしょうけどね。
ラスト、リクオは邪魅と盃を交わす訳ですが、あのタイミングで名乗るってことは品子ちゃんに完璧正体ばれてるかと思うのですが、いいのか?
まあ、品子ちゃんにとってリクオは恩人の一人の訳ですし、そういう子じゃなさそうだし、秘密を無闇に言い触らしたりはしないでしょうけどね。
【第五十一幕 二人の正義】
謎の二人組が浮世絵町にやってくる話。
前半は奴良組の勢力事情だとかの説明がちらりとされています。
ぬらりひょんが百鬼を従えていた全盛期が400年前、鯉伴(リクオの父)の時代が100年前として、その中で幹部の入れ替わりだとかも起きていますし、そういう名前だけの幹部がいてもおかしくはないですよね。
牛鬼組のやりとりがかわいい。
そして、鴆くんの嬉し吐血にも笑ってしまいました。
基本血吐いてますがホント大丈夫だろうか?
そして、後半二人組の男が登場します。
花開院家の陰陽師。魔魅流と竜二。
竜二、竹筒を持ってるんですが、それ名前入ってるんですね。
今まで気づきませんでした。
この二人はゆらを訪ねてやってきたようなんですが、連絡がついていないのだとか。
この時点からすでに竜二の性格は悪そうです(笑)
そして、竜二と魔魅流の身長差がすごい。
高下駄履いた上で頭1つ分以上違うんだからなぁ。
ラスト、青と黒が飲みに出かけているという描写が意味深にあって次話へ。
【番外編 浮世絵町奇譚】
赤マルに掲載された番外編。
夜のリクオの散歩風景です。
わずか3ページの短編なので、感想も書きにくいのですが、夜若って足癖悪い気がするなぁ。
次巻は今度こそそんなに間を空けずに紹介したいです。
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