覆面作家の夢の家/北村薫
12分の1のドールハウスで行われた小さな殺人。そこに秘められたメッセージの意味とは!?
天国的美貌を持つミステリー界の人気作家「覆面作家」こと新妻千秋さんが、若手編集者、岡部良介とともに、残された言葉の謎に挑む表題作をはじめ、名コンビが難事件を解き明かす全3篇を収録。作家に探偵、おまけに大富豪のご令嬢と、様々な魅力を持つお嬢様探偵、千秋さんの名推理が冴えわたる<覆面作家>シリーズ第3弾!
解説・有栖川有栖
北村薫さんの作品が3つ目になるのでカテゴリ作りました。
でも、これから先増える確率はちょっと低かったりします。
この方の作品は多分自分では買わないので図書館から借りることになりますが図書館にあんまりなかった気がするんですよね……。
シリーズ第3弾にして完結作です。
【覆面作家と謎の写真】
【覆面作家、目白を呼ぶ】
【覆面作家の夢の家】
の3編が収録されています。
毎度のことながら220ページ弱とかなり薄目の作品なのでさらりと読めました。
もしかしたら1時間かからずに読んでしまったかもしれません。
前作の感想で「良介と千秋さん、優介と静さんの関係がどう発展してくれるか楽しみ」みたいなこと書いてるんです。
読んで驚きました。
『謎の写真』で優介と静さん結婚してしまいました。
いやー早いなぁ。
個人的に、表題作である『夢の家』が一番好きでした。
人を殺さないで、ダイイングメッセージネタが出来るのだなぁ、と感心してしまいました。
ある意味、作中作ですね。
『目白を呼ぶ』ではマルハナバチファンクラブなるものが登場するのですが、実際に存在するっぽいですね。
すごいなぁ。ネットで写真を見てみましたが、私はあんまり可愛いとは思えませんでした。
ただ、手にのせてる写真がいくつもあって、すごいなーとは思いましたけど。
物語的にはまだまだ続きそうではありますが、これで終了です。
ちょっともったいない気もします。
買ってまで読みたいとは思わないけど、図書館で新刊を見つけたら借りてこようと思うくらいには好きだったので。
良介と千秋さんの仲はだいぶ進展しました。
でも、最後の展開からして、良介は『外弁慶』のあの活発なお嬢様はもう見られないってことなんだよなぁ、とちょっと考えてしまいました。
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