知らない国の物語 2/川瀬夏菜
レイノル王子との婚約発表のため科学大国・ユリネラにやって来た、緑豊かな小国・アルデラのローズマリー姫? 外交官のローゼルを伴い到着したマリーを待っていたのは、この婚約を快く思っていないらしいレイノルの兄・グレイルだった!? 読切作品2編&描き下ろし大充実、待望の第2巻!
以前紹介した
これの続編です。
作者曰く今回はユリネラ編(ちなみに前巻はアルデラ編)だそうです。
本編
5~8話と読切作品2本
『迷子の行方』『気になる条件』が収録されています。
前述の通り、今回はユリネラ編。
マリーはメイドとしてではなく、正式に姫としてユリネラを訪れて、レイノルの兄や母に試されたりしつつ、遊園地にいってみたりレイノルとの仲を深めたりしていく訳です。
まあ、姫として出かけているはずなのに、メイドの格好しちゃいますけどね。
それはマリーだからってことでOKな気がします(笑)
レイノルの兄・グレイルはなんというかツンデレ?
いやちょっと違うんですけど、なんていったらいいのかなー。
レイノルもグレイルもお互い不器用だから自分の思ったこと半分も口にしていなかったと思うんですよ。
だから「自分は相手に嫌われている」と思っていた。
でも実際はお互いそこまで嫌っていなくて(むしろグレイルはレイノルのこと好きっぽい)そんな不器用な兄弟の間にマリーが入ることでお互いの認識がちょっとよくなったりします。
ほほえましいというには年齢が高すぎる気がしますが、マリーからしたらほほえましいんでしょうね。
グレイルの妃候補のリリさんがちょっと可哀相。
でも一見して天然にしか見えないのに実は、っていうのもあるのでそこまででもないのかなー。
グレイルに使われていても幸せではあるんだろうな。
グレイルがマリーを、強いてはアルデラを嫌いなのはマリーの兄であるマーシュと何かあったからなんだろうな。
マーシュは策士ですからねー。年も近いし隣国らしいし、交流がないってことはないし。
その辺は次巻で語られていたかな? ローゼルの話もそこでされていたはず。楽しみ。
次は、母親のソフィアさま。この人とても20歳の子どもがいるようには見えません。
まるマのツェリ様といい王女さまってそういうのがないとダメなんでしょうか(笑)
この人にもまた試されるマリーですが、さすが一国を支えるだけありますね。
息子の幸せを願っていないってことはないんでしょうけど、国のことが第一だから“いかに利用価値があるか”にも重きを置いているんですよ。
こういうのは本人たちが知らないから幸せなんだろうなぁ。
今巻は婚約発表までで終了。すごい幸せそうです。
読切に関しては、
『気になる条件』の方が好きかな。
同じであることで、仲良くなった彼と違う点に対しても気になるようになってしまって、と。
川瀬さんの作品は基本的に甘酸っぱい、いかにも少女マンガって感じの話が多いですね。
次巻はまたそのうち。
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