EME RED 6 BLUE MOTHER VS RED BABY/瀧川武司
「紅くん口で……して頂戴……」
絶世の美女、蒼からのたってのお願いに17歳の童貞・紅は激しく動揺した。
「……ご、く、り」
蒼の太ももが妙に艶めかしい……。
ああ、いろいろ緊急事態すぎます。
チュパカブラと闘い、牛に注射をしたり、喋ると爆発しそうになったり、ぷにぷに肉人事件に巻き込まれたり、鳥の妖怪とバトったり――。
普段仕事をしているようなしていないような、一応怪異を闇から闇へ葬る機関EMEに所属するサラリーマン高校生・紅の――やべ、忙しすぎるぜ! な毎日を描く短編集第六弾!
やっぱり、前作のBLACK3のしんみりしたラストをふきとばしてくれました。
さすが、RED。
【CASE26 やぎしゃぶり】
チュパカブラと闘う話。
ハイジおばあちゃんが強いです(笑)
おばあちゃんの訴えが聞き入れられなかったってのは、実際にありそうだなぁ、と思いました。
キャトルミューティレーションの真偽がどうのってより、人って自分の見た事以外中々信じませんからね。
ちなみにあらすじの紅と蒼さんのやりとりはこの話からです。
【CASE27 牛鬼ごっこ】
絶滅危惧種の保護指定PC・牛鬼(うしおに)に予防接種をする話。
名前だけですが、BLACK2に出てきた露草(体内で薬を作り出せるマッドドクター。謎の老人たちの命を受けていたっぽい人物)が出てきます。
確かに露草のせいで危ない目にあったわけですから、注射がいやになるのもわかります。
まあ、乱の巨大注射で何度も刺されるってのもいやですけどね。
【CASE28 字限爆男(じげんばくだん)】
良子の発明によって紅が人間爆弾になってしまう話。
100文字分喋ったら爆発してしまう、というとんでも設定の発明品が出てきます。
めちゃくちゃだな、と思いつつも中々好きですね。
数えてはいないのですが、100文字分実際にありそうですね。
そして、良子の恋心が可愛い。茜ちゃんも好きですが、良子にも頑張って欲しいです。
【CASE29 肉人】
茜ちゃんが肉人なるPCを発見する話。
表紙で良子の手のひらにいるやつがこれかな?
この話はあんまり好きじゃなかったりします。
【CASE30 八咫烏(やたがらす)】
三木也と紅でカラス退治をする話。
ヤタガラスって神さまの使いとかじゃなかったですっけ?
サッカー日本代表ユニフォームのマークの鳥もヤタガラスだったはず。
それなのに、退治しちゃうあたり凄いなぁ。
まあ、今回登場するヤタガラスは人に危害を加えてますからね。仕方ないのかもしれませんが。
【三色ショート その1 勉強開始】
紅が試験前に勉強しようとする話。
読んでて「そうそう」とちょっと懐かしく思いつつうなづいてしまいました。
そうなんですよね。勉強しようと机に向かうものも整理整頓始めちゃったり、少し休憩しようとして漫画を読みふけったり。
なんでなんでしょうね。
【三色ショート その2 睡魔戦(すいません)】
上の勉強開始と対になっているのかな?
こちらは茜ちゃんがテスト中に睡魔と戦う話。
実際、テスト中にそこまで眠くなったことってありません。
まず、文章を読むスピードが早いので数学以外は開始30分ほどで終わってましたし。
まあ、早く終わっても正解かどうかは別問題なんですけどね。
【三色ショート その3 食べる辞書】
良子の発明品「食べる辞書」の話。
食べることで内容を覚えられるという辞書。
これは途中でオチに気づいてしまいました。
オチ部分を読んで「ああ、やっぱり」と。
【OFF RED06 BLUE MOTHER VS RED BABY】
表題作。アオママと赤ちゃんたちの話。
RED3のあとがきで「相棒はお気に入り。OFF REDじゃなかったら表題にしたかった」といった内容が書かれていた覚えがあるのですが、なんでこれは表題作になってるんでしょうね。
アオママが意外とすごいことが分かりました。
とんでもないことしか考えていないようで、ちゃんとしたことも考えてるんだな、と。
流されていった蒼さんはどうしたのか……。
何度か挿絵の三木也が女の子に見えるといっていたのですが、その原因が分かったような気がします。
挿絵を描かれているのは尾崎弘宣さんって方なんですが、この方の絵だと男女の骨格に違いがないんです。
絵で男女の違いは肩幅、首の太さ、眉などがあるって何かで見た覚えがあるのですが、その辺ほとんど変わらないんですよ。
黒部などはさすがにがっしりとした男だとわかるのですが、REDに登場するようなキャラクターはそのほとんどが10代で細身です。
なので、男女の差があまりあらわされてないんでしょうね。
三木也の髪型がつるっとしたショートなので、紅と違い「男の子」と断言できないんだと思います。
次もまたRED。っていうかあとREDしか残ってないですね。
2、3冊で終わるはずなので、さっさと読んじゃおうと思います。
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