それでも世界は美しい 1/椎名橙(だい)
雨を降らせる能力を持つ「雨の公国」の第四公女・ニケ。彼女は嫌々ながらも国のため、世界を征服した「晴れの大国」の太陽王・リヴィウス一世に嫁ぐことに! しかも会った相手は、なんとまだ子供で…!? 光と雨のディスティニーロマンス第1巻!!
宣伝に釣られて購入したものです。
やっぱりこう大々的に宣伝されているものは期待値があがるからいけないんだろうなぁ。
【第1話 雨の公女】
【第2話 関白宣言】
【第3話 Call my name】
【ナキムシアメフラシ】
3話までと読切が収録されています。
設定は比較的ありがちなファンタジーもの。
雨を降らせることが出来る「アメフラシ」の公女・ニケと世界を手に入れた少年王・リビことリヴィウスの恋物語です。
1、2話が掲載されたのが21年、3話が23年なので実質2年くらい間が開いているのですがそこはあまり気になりませんでした。
年下生意気×強気とか大好きなので読み始めたころはかなりワクワクしながら読んでいたのですが、なんというか微妙です。
絵柄も表紙だけみたら気にならないんですが、「なんか変じゃない?」と思ってしまうコマが多かったです。
ときどきいますよね。表紙がすごく綺麗で期待してページをめくってみたら「あれ?」ってなる人。
そんな感じ。
表紙を見たときになんとなくパイロットっぽい印象を受けたのは私だけでしょうか?
きっとゴーグルのせいでそう思ったんだと思います。
ストーリーもなんとなく今一歩という印象を受けてしまいました。
設定はいいんです。
お転婆というか活発で人の感情というものをよく知る姫と交流していく中で、大事なものを凍りつかせてしまった少年王が少しずつ変わっていく、と。
よくありそうなストーリーではあるんですが、こういう話好きな人って結構多いと思うんですよ。
けど何か足りないんです。
少なくとも帯の文句はちょっと煽りすぎじゃないかな、と。
正直、この話は涙を流すには盛り上がりにかけてます。
私は漫画でも小説でも結構よく泣いてしまうほうなんですが、この話では「泣きそう」すら思いませんでした。
読切はこちらも雨の話。
ぶっちゃけ、主人公たちよりもちょっと冷めたお友達・ちかちゃんの方が気になりました(笑)
まあ、はりきったら必ず雨を呼び、死ぬほど落ち込んだら台風を呼び寄せるあかりちゃんはそれはそれですごいなぁとは思いましたけど。
続編が出たらきっと購入します。
嫌いな話ではないんですよ。ただ帯やなんかの宣伝の文句に釣られてしまうと物足りなく感じてしまうと思います。
雑誌や古本屋で読んで気に入って購入する場合はそこまで問題じゃないんだろうな。
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