金色のガ ッシュ!! 5(文庫版)/雷句誠
過酷な魔物バトルは、いよいよ後半戦へと突入。残った魔物の数は40名を切り、清麿とガッシュはさらなる強敵との戦いを覚悟し、前へ進む!
そんな2人の噂を聞きつけて、日本にやってきた魔物・バリー。その圧倒的な強さに、清麿とガッシュは苦戦を強いられる。“やさしい王様”を目指して、どんな試練も乗り越える――そう誓い合った2人だが!?
王を決める戦いで魔物達が見つける“戦う意味”とは? 新たな出会いが、ガッシュを強く成長させる!
けっこう久しぶりのガッシュです。
前巻はやっぱり11月かー。ガッシュは面白くて一気に読めるんですが、なにぶん文庫版ということもあり1冊が分厚くて感想書くのに倍以上かかるんですよね。
どうしても時間のないときは紹介しづらかったりします。
今回もめちゃくちゃ長いです! ご注意を。
【LEVEL.80 姿なき狩人(ハンター)】【LEVEL.81 獲物VS狩人(ハンター)】【LEVEL.82 狩られる側】
VSバランシャ&ガルザ。
ガッシュが商店街で、福引きの1等である温泉旅行券をもらってきたことからはじまります。
「1等を当てたものの、国に帰らなくてはならないから変わりに使ってほしい」
一見好意でチケットを譲られたように思われたことでしたが、それは罠でしかなくて。
ガッシュと清麿は敵の得意とするフィールドに追い込まれてしまいます。
バランシャは豹っぽい外見をした魔物でガルザは狩人。
この2人はまるで狩りのようにじわじわとガッシュと清麿を追いつめていきます。
しかも、お誂え向きにバランシャの術は姿を消すこともできるという面倒な術です。
姿の見えない相手にどう対応するのか、読んでいてはらはらしてしまいます。
作中で何度も触れられているようにガッシュは並外れた嗅覚を持っています。
そして、季節は秋。場所は紅葉の美しい森の中。
清麿は銀杏の臭いを敵につけることによって、バランシャたちを追いつめます。
が、後一歩で取り逃がしてしまい、本を燃やすことはかないませんでした。
楽しみにしていた食事も食べられなくて、ちょっとかわいそうな散々な旅行でしたね(笑)
【LEVEL.83 未知の物体】【LEVEL.84 石版の謎】
謎の石版が発見される話。
ダルタニアン教授が妙な格好をしていません(笑)
あの妖精とかそういうのがデフォルトのイメージなのでなんか変な感じです。
石版――1000年前の遺跡から発見されたもので、そこには魔物らしき姿と魔本にある文字によく似た文字が描かれています。
イギリス、日本、オーストラリア。
少なくとも3つは発見された石版でしたが、目を離した隙に奪われてしまいます。
奪っていったのはあのカエルですが、まあその辺はのちのち。
一方、ガッシュやティオたちは強くなるための修行をしたりとがんばっています。
そして、ガッシュの成長がハンパないことが伺えます。
元が落ちこぼれだったから余計そう見えるのかもしれませんけどね。
そして魔本が輝き、生き残っている魔物が残り40体となったことが明らかになります。
だから、あらすじに後半戦突入とあるんですね(スタート時は100体だったから)。
しかしながら物語はまだまだ続きます。
これから先、40体の中に含まれない魔物が多々登場しますからね。
【LEVEL.85 頼れる兄】【LEVEL.86 兄ちゃんの戦い】
【LEVEL.87 最後の希望】【LEVEL.88 不死身の理由(わけ)】
キャンチョメ&フォルゴレVSバーゴ&フリト。
えーと、
3巻でおかしに釣られてサーカス団のトラックに乗り込んでしまったキャンチョメですが、ピエロとしてそのサーカス団で働いていました。
確かにピエロは道化をつとめなければなりませんから、素で失敗しても喜ばれるんですよねー。
キャンチョメは興業先でひとりの女の子と出会います。
「ルシカのお兄ちゃんになってやるよ!」となんとも可愛らしい会話をする2人だったんですが、ルシカの羊がいかにもって感じの魔物によって奪われてしまって。
あの臆病者のキャンチョメが羊を助けるために動きます。
攻撃するすべを持たないキャンチョメが1人で戦うとか厳しいものがあるよなーと思っていたのですが、新たな術を覚えてどうにかバーゴを倒します。
第3の術はディカポルク。
巨大な幻を出現させ敵に術を無駄に使わせる、ってことらしいですね。
フォルゴレはどうしてこうカッコつかないのかなーと尻丸出しの様を見て思いました。
【LEVEL.89 前に向かって】【LEVEL.90 甘き強さ】
【LEVEL.91 足りないもの】【LEVEL.92 困難な道】
VSバリー&グスタフ。
強さを求める魔物、バリーと戦います。
バリーはとても強く、ガッシュではとても太刀打ちできるものではありませんでした。
しかも廃工場から高校生らしき少女たちを逃がすために、清麿が魔物の拳を直に受けたってこともあり、余計苦戦を強いられます。
しかしながら信念を持つガッシュの瞳にひるんだバリーは殴れなくて。
バリーが変わるきっかけをくれたから、ガッシュは見逃されます。
グスタフとガッシュの問答に鳥肌が立ちそうになりました。
ガッシュの目指すべき王「やさしい王様」。
それはとても困難な道であることを示されながらも「それ以外に私の王はない」といってのけるガッシュ。
これもっと大ゴマでよかったなー。
ガッシュが見逃されたのはブラゴに引き続き、2回目?
まだまだ上がいることを痛感した出来事ですね。
【LEVEL.93 飼い主は誰?】【LEVEL.94 大切な役目】
ウマゴンがパートナーを探す話。
残りの魔物が40名となった現時点でもウマゴンのパートナーは未だ見つかっていません。
ティオも気にしていましたけど、ウマゴンはよく生き残ってますよね。
パートナーがいないということは戦う力がないということ。
呪文がいらない特殊能力めいたものを持つ魔物もいるとはいえ、ウマゴンはそうではありませんし。
魔物の子の多くには個体差がかなりあるとはいえ同じ魔物の子がわかる感知能力があります。
フェインやロブノスのように感知能力が高く、好戦的な魔物も少なからず残っている思うんですけど。本当によく無事だったなぁ。
ウマゴンがパートナーであってほしいと望む馬顔の泥棒・ドロンマに騙される形で泥棒の片棒を担ぐことになります。
なんというか、タイトルからしてパートナーじゃないってことがわかりますよね。
確かに馬っぽいけど、飼い主って(笑)
【LEVEL.95 12人の刺客】【LEVEL.96 本の秘密】
【LEVEL.97 第六の術】【LEVEL.98 30秒の勝機】
VSキッド&ナゾナゾ博士。
ナゾナゾ博士って意外と登場遅かったんですね。まだ出ていなかったんだ、とちょっと驚いてしまいました。
マジョスティック12を引き連れてやってきた彼らでしたが、本当キャラ濃いですよねー。
ナゾナゾ博士は清麿がたどり着けなかった魔本についての考察を終えていました。
魔本は、心の力を魔物が術を出すためのエネルギーへ変換するものであり、魔物の子が力に目覚めたときそれが呪文として現れるものなんだとか。
それに気付いた清麿はガッシュに自覚を促します。
そうして新たに現れた術、第6の術ラウザルク。
魔物のとの戦いの度にボロボロになってしまう清麿。
ガッシュが望んだのはそうならなくても、戦いに勝てる力。
確かに清麿ほどボロボロになってるパートナーってあんまりいないですよね。
……フォルゴレは、あれはもうギャグでしょ?
最後、ナゾナゾ博士が残していった不穏な言葉。
“悪しき者”。その正体が明らかになるのは次巻かな?
【LEVEL.99 王の風格】
ブラゴの成長の話。
なんとも身勝手だったブラゴが厳しくも優しい王たる風格を得た、という話です。
確かに初期のブラゴの自分勝手具合は半端ないです。
あれのタズナを握ったシェリーはさすがです。
シェリーがブラゴに自分の意見を通すために自分の命を盾にしているんです。
清麿の推測によると、パートナーの人間が死んだら新たなパートナーが現れるだろうってことなんです。
では、声を失った場合はどうなるのでしょう?
怪我でもいいし、病気でもいい。あるいは精神的なショックで声が出せなくなったでもいいでしょう。
その場合は、新たなパートナーが現れるって変な気もするのですが。
ふと気になりました。
この2人もなんだかんだいって良いコンビですよね。
いやー長くなりました。
次巻から石版編がはじまるようですね。楽しみです。
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