怪物王女 4/光永康則
血の海を進め。
怪物と呼ばれる異形の者を統べる王族。
その次代の王を決定する闘いは、いまだに終わることを知らない。
殺し合う、兄弟姉妹。
血を分けた王族によって張り巡らされる陰謀、策略。
姫とその血の戦士であるヒロは、少しずつ闘いに慣れていく。しかし、敵は王族だけではなかった。
強大な吸血鬼が王族の血を狙っていたのだ。
怪物王女はリアルタイムで購入していたと思うのですが、4巻の時点でアニメやっていたんですね。
月刊誌の作品とはいえ、随分早いような気がします。
【第15話 連結王女】
ヒロが吸血鬼・キニスキー公に連れ去られ、令裡とリザが助けにいく話。
キニスキー公は吸血鬼の世界でも力をもつ者で、人狼からすると天敵中の天敵といったところ。
前巻の引きで、王族を拘束し、血を飲んでいた人物です。
ヒロを助けにいこうとするのですが、居城の周辺は下級吸血鬼の群で、吸血鬼の天敵である人狼がそこに踏み込もうものなら、ただではすみません。
リザは令裡に血を吸わせ、吸血鬼化して乗り込むわけですね。
なんというか、百合っぽかったです。
私、百合は好きでも嫌いでもないので、ああそれっぽいなぁで終わりましたが。
キニスキー公が捕らえていた王族をうまく利用して難を逃れる2人でしたが、この出来事のせいで、令裡は吸血鬼の世界を追放されてしまいます。
自分のことを棚に上げすぎですね。
【第16話 生贄王女】
姫とヒロが過去の赤錆村に迷い込む話。
昭和の気配が漂う赤錆村。
姫とヒロはその村で起こったであろう出来事を追体験していきます。
赤錆村は、数年後にダムの底に沈むことが決まっていたのですが、ある日少女が殺される事件がおこります。
それが何件も繰り返されるうち、怪しいと噂される人物の家に火を放ち、私刑に処してしまったのです。
ですが、事件はとまらない。さらに死者が出て、当時存在したはずのない姫もターゲットになってしまうのです。
犯人である紙袋男を倒すことで赤錆村から出ることもできたのですが、その後、ヒロが調べたところ赤錆村の存在を確認できなかったのだとか。
紙袋男、ふつうに怖かったです。
【第17話 追放王女】
吸血鬼の軍勢に襲われた令裡を助ける話。
ヒロのクラスメイト・ブッチーが不思議な現象に迫る、という体裁をとってます。
この形の話、結構多かったはず。
元人間の下級吸血鬼たちに根城にしていた教会を取り囲まれてしまいます。
15話でキニスキー公を敵にまわしてしまったために起きた問題ですね。
この事件を機に、令裡はお屋敷に越してくることになります。
【第18話 地底王女】
姫たちが蠅男に捕まる話。
科学者を名乗る蝿男は自身の開発した合成生物(キメラ)をセールスしにきたわけです。
光学迷彩を搭載したキメラたちにヒロとリザは苦戦を強いられます。
しかし、ヒロが血の戦士としての能力を発揮して姫の居場所を感知してどうにか蝿男の手の内から抜け出します。
この蝿男、何かと登場する機会が多いはず。
マッドサイエンティストでもあるのですが、自身の力はそう強くないやつなので扱いはあんまりよくないですね。
【第19話 昏睡王女】
夢の世界に閉じこめられる話。
姫を筆頭に、夢を夢と認識して、夢の中で苦痛を感じても起きることができなくて。
赤錆村で出会った紙袋男に襲われ、このまま夢の中で死んでしまうのか、というところまで追い込まれます。
が、フランドルに助けを求められやってきたシャーウッド姫が、ヒロに血を与えたことで姫が夢の追い出され目覚めて。
敵を倒すことで全員、夢の世界から抜け出します。
あの状況で、冷静に物事を考えることが出来る姫や令裡がすごいなぁ、と。
今日の文章はいつにもましてまとまりがないです。
もしかしたら後でこっそり編集するかもしれません。
[0回]
COMMENT