少年陰陽師 祈りの糸をより結べ/結城光流
時は平安。昌浩が見つけ出した天狗の子・疾風には、翼を壊死させ、死に至らせるという恐ろしい外法がかけられていた。颯峰とその叔父・伊吹は疾風にかけられた外法と解いてくれと、晴明がいない安倍邸に空から乗り込んできた。だが、そのためにはひとの身では一刻ともたないと言われる天狗の郷・愛宕に入らなければならない! 紅蓮、朱雀とともに愛宕に向かった昌浩だったけれど……!?大人気シリーズ<颯峰編>第二弾!!
ちょっと久しぶりな気がしたんですが、そうでもなかったですね。
前巻を紹介したのは6月のことだったんで。
今回は颯峰編第2弾ということで天狗の話です。
前巻で行方不明となっていた天狗の子・疾風(はやち)を見つけ出し都ごと吹き飛ばされるのはなんとか阻止したんですよね。
今巻は疾風にかけられた外法を解くにはどうしたらいいのだろう、と昌浩が悩みまくる話です。
前巻の感想の時に、「十二神将のうち誰がどこにいるのかわからない」とか書いてるんですが、今巻でだいたい把握できたかな。
まず安倍邸にいるのが、紅蓮、勾陳、朱雀、天一、天空。
安倍邸付近の異界に太裳はいるよう。
伊勢にいるのが六合、太陰、青龍。
青龍は動けるようになったところ無言で伊勢に向かったようです。
そして、白虎は雑鬼たちをつれて伊勢に行き、それに玄武もついていったよう。
天后はまだ回復しきれてないのかな?ちょっと不明です。
今回もまた、颯峰がかわいくて仕方なかったです。
なんていったらいいのかな。
作中でもっくんが言っているのですが、颯峰はちょっと前の昌浩に似ているんだとか。
ちょっと不器用で、でも一生懸命なまっすぐで素直ないい子。
もっくんの「どさくさに紛れて」云々に対して返した「そのような真似はせぬ!」に対する言葉「そうだろうさ、お前はな」ってのでもわかりますよね。
颯峰は昌浩を預けても安全と思われているんですよね。
今回、新たに天狗たちが登場しています。
まずは伊吹。あらすじにもある通り、颯峰の叔父で、隻腕。しかしながらかなりの強者で曲者っぽい。
口許は笑っていても昌浩のことがっつりはかっていたんだろうなぁ。
そんでもってもう1人。颯峰と同じく疾風の守り役である飄舞。
この人にはなにやら裏があるようで、もっくんや朱雀は疑っているようなんですが昌浩は良くも悪くも疑うことを知らないから……。
今巻は、疾風にかかる外法を形代紅蓮と勾陳が天狗たちの里に招かれ、不本意ながら里へ赴いたってところで終了。
最後のセリフがめちゃくちゃ不穏なんですが、いったいどうなってしまうのでしょうか。
楽しみです。
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