ドラゴンラージャ 3 疑念/イ・ヨンド(訳/ホン・カズミ)
領地カーライルの呪いを解いた一行は、再び病に倒れた住民のもとへむかった。突然、行く手をさえぎったのは、すでに死んだ人間がよみがえった姿、つまりゾンビだった。激しい戦闘の末、ゾンビを葬り去った一行はようやく神殿にもどる。すると、街の子どもシューの姿が見えない。足跡をたどって捜索にでると、断崖の洞窟であやしげな四人組に遭遇する。
隣国のスパイ、女盗賊、謎の放浪者、敵か味方か、それとも……!?
図書館から借りてきました。
このシリーズもこれが3巻なので、カテゴリを新たに作りました。
このシリーズ全12巻だったかな? 私以外に借りている人がいないっぽいです。
図書館からなくなるのが先か、読み終えるのが先か……。なるべく早く読み終えたいと思います。
今巻も1章と前巻からの続き分の2章が収録されています。
【第3章 五十人の子らと大魔術師ペレール】の後半と
【第4章 牡牛と魔法剣】です。
第4章のきりがいいので、4巻は普通に5章からはじまるのかもしれません。
今回でようやく1巻のあらすじに登場していた女盗賊、スパイ、放浪の王子が登場します。
全12巻ってことを考えたら早いのかもしれませんが、3巻まで登場しないキャラのことを1巻で書いてるのはどうなのかなーと思ってしまいます。
前巻は確かカーライル領地の疾病のもとである呪いを無効化したところまででしたか。
その続きから始まります。
フチが頭よく見えました。
正直な話、この物語の世界観というか常識めいたことは呼んでいてもよくわからないので住人の数の異常なんかはフチが言うまでわかりませんでした。
アンデッドたちを倒すのにイルリルが使った魔法はかっこいいんだろうな、と思いました。
前巻の感想でちらりとふれたのですが、大魔術師について。
3章を読み終えて「そういうことだったのか」と。
こういうのは結構好きです。
旅の帰りにでもフチたちにまた立ち寄ってほしいですね。
ここで旅の仲間が増えます。旅の仲間というか捕虜ですが。
ウンチャイは隣国ジャイファンのスパイで、カーライルが呪われた街になったのは彼らジャイファンの実験だったのだとか。
何千人を実験で殺しておいて悪びれないというのはある意味すごいものです。
ウンチャイ自身はそう悪い人ってわけじゃないみたいなんですが、国というものが絡むと本当にめんどうなことになるものです。
第4章では女盗賊と謎の放浪者が登場します。
正直な話、女盗賊って響きだけで姉御というか手下の野郎どもに「お頭!」とか呼ばれてる大人の女性を想像していたのです。
なので、ちょっと小娘めいたネリアにはがっかりしてしまいました。
ネリアの武器はなんか小難しく説明してましたけど、ようはリボーンの骸のトライデントですね。
ネリアとウンチャイのやりとりは結構好きです。
間にフチを挟むのは、フチが信用されているとみるべきか、それともまだ子どもだからちょうどいいと思われているのか。
まあ、その辺はこれから先を読んでいけばわかるかな?
たぶんウンチャイだったと思うのですが、兵士たちをみたときに「永字八法」がどうのとか言ってたんです。
「永字八法」って書道の基礎ですよね?
海外作家のファンタジーでそんなものがでてきてなんだか不思議な感じでした。
原本にどう書いてあるのかがちょっと気になりました。
山中でいきなり登場する人物ですが、様子がおかしいんですよね。
はじめ二重人格なのかと思いましたが、そうではなくて。
彼・キルシオンの持つ剣は意志を持つ魔法剣だったんです。
その魔法剣・エゴソードは非常におしゃべりで、延々喋り続けて相手をしないとすねたり泣いたりと非常にめんどうな代物だったのですね。
エゴソードを手にしないと聞こえない声と会話していたから様子がおかしく見えたってことらしいです。
そして、このキルシオンの正体がすごくて。
彼らが旅する国バイサスの元王子さま。
王位継承剣こそ剥奪というか放棄?しているようですが、すごい人物であることに間違いはありません。
彼もまた旅のパーティーに加わるかと思ったものの、実際にはすぐにわかれてしまいます。
でもきっと再登場するんだろうなぁ。
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