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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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ハルノクニ 1~4

ハルノクニ 1 (少年サンデーコミックス)ハルノクニ 1 ひとりぼっちの独立宣言/中道裕大(原作/浜中明)
幼なじみで大親友の片桐聖士と三枝春は、日本一のエリート育成高・紫海館学園高校で平和な生活を送っていた。
だが、突然の自己で春はこの世を去ってしまう。
残された聖士は呆然と日々を送っていたが、ある日、春の遺言を発見。
春の士は事故ではなく、強大な権力に殺害されたことを知る!!
その日から、聖士も最も無謀で最も絶望的なたった一人の戦いが始まった!!!
強大な日本国家に17歳の高校生が挑む!!
衝撃の反骨レボリューション待望の単行本第1巻!!!
ハルノクニ 2 (少年サンデーコミックス)ハルノクニ 2 防衛戦/中道裕大(原作/浜中明)
殺された親友・三枝春の復讐を決意し、紫海館学園の校舎に立てこもり、独立国家「ハルノクニ」を立ち上げた片桐聖士。
絶望的な戦いを支えるのは圧倒的な強さを誇るネコ型兵器「ハル」。
さらに紫乃とコーさんも日本から亡命し、ハルノクニ国民は3人に!!
一方、三枝春殺害の黒幕・榊総理大臣率いる日本国家のトップたちもハルノクニ制圧のために動き出した。
強大な国家権力の前にハルノクニの運命は…!?
衝撃の反骨レボリューション第2巻!!
ハルノクニ 3 (少年サンデーコミックス)ハルノクニ 3 Justice/中道裕大(原作/浜中明)
日本国政府の手で親友・三枝春を殺された高校生・片桐聖士は、紫海館学園の校舎に立てこもり、独立国家「ハルノクニ」を立ち上げた。
三枝春暗殺の黒幕・榊総理を追いつめるため、マスコミとの接触を図る聖士。
一方、圧倒的強さを誇るネコ型兵器「ハル」に手も足も出ない機動隊は、最強の刺客「女王蜂(クイーンビー)」を送り込もうとしていた…
LEVEL3に到達した「ハル」の実力は!?
そして、榊総理の恐るべき野望が、徐々にその全貌をあらわしてゆく……
大注目のSFポリティカルサスペンス、第3巻!!
ハルノクニ 4 (少年サンデーコミックス)ハルノクニ 4 ハルノクニ/中道裕大(原作/浜中明)
日本国政府の手で親友・三枝春を殺された高校生・片桐聖士は、紫海館学園の校舎に立てこもり、独立国家「ハルノクニ」を立ち上げた。
死闘の果て、ついに動き出した全ての黒幕・榊総理大臣!!
そして、ハルノクニに送り込まれた最強の超兵器の前に三人の運命は風前の灯か!?
最悪の状況を前に、ギリが用意した大逆転の秘策とは……!?
衝撃の反骨レボリューション、ついに、堂々の大団円!!


かなり前に購入して何度も読んでいる作品です。
何度も売却候補にあがるんですけど、読むと「やっぱり売れない」ってなってしまいます。
今回も、一度は売却しようと思ったんですけどやっぱり無理でした(笑)


1巻には【第1話/ハルとギリ】【第2話/真実。そして決意。】【第3話/ひとりぼっちの独立宣言】【第4話/父と子】【第5話/道をゆくもの】【第6話/ダイヤモンド】【第7話/最初の亡命者】が、

2巻は【第8話/C・A・T】【第9話/ネコの学校】【第10話/一日目の夜】【第11話/防衛戦】【第12話/オン・ザ・ブリッジ】【第13話/オン・ザ・ブリッジ2】【第14話/弱点】【第15話/武術師範】【第16話/疑惑】【第17話/LEVEL3】が、

第3巻は【第18話/女王蜂(クイーンビー)】【第19話/コンタクト】【第20話/画策】【第21話/感情】【第22話/再突入】【第23話/突破】【第24話/侵入】【第25話/追憶】【第26話/約束】【第27話/"Justice"】が、

第4巻には【第28話/革命】【第29話/今ここにある"戦場"】【第30話/死闘】【第31話/きっとボクは、みんなの事好きなんだと思う。】【第32話/悪かったな。】【第33話/蹂躙】【第34話/頼んだよ、クロちゃん】【第35話/憂国】【第36話/種蒔く人々】【最終回/ハルノクニ】が収録されています。


なんでこの本を買ったのか微塵も覚えていないのですが(新品で発売直後に買っているんできっと店頭で見かけて気になってだと思うんですが)、
この作品は掘り出し物だったなと今読んでも思います。
もっと評価されても良かったんじゃないかな。

物語はあらすじの通り、3人の高校生が友人・春を殺した国家に反抗し、春のかわりに真実を告発しようとする話です。

わずか4巻、連載期間は9ヶ月か10ヶ月か。単行本化作業をいれても1年程度の作品なんですがすごく考えさせられる話でした。

多分、打ち切られたんでしょう。
正直、両親が政府関係者に保護という名の人質にとられたりしても驚かなかったし、両親もまた亡命者としてハルノクニの国民になってもおかしくはなかったんだろうな、と。
あ、春のお母さんの話とかもあっても良かったなぁ。
その辺がもっと語られていたらなぁと残念に思う反面、この短期決戦だったからこそ、ある程度綺麗にまとまったのかなとも思います。


ギリこと片桐聖士と、コーさんこと吉田浩一郎、そして志乃こと荻原志乃。
この3人と純国産兵器C・A・T(カーボン・アリゴリズム・チューブ)のハルがメイン。
志乃の文字があらすじで間違っているのはご愛敬ですね。

物語の舞台は紫海館学園。
東京湾にそびえる50階以上白亜の塔です。エリート養成校とされるそこの本当の目的はエリートを育てることではなく、C・A・Tを学ばせるための材料でしかなかったと。
そこに、籠城しながら、すべての黒幕である榊総理を引っ張り出そうと奮闘します。
こういう少年たちが巨悪に挑む系って燃えます。


最後の春がハルにギリたちを託すところだとか、ハルが榊総理に幸せについて語るところだとか、ハルが生まれ変わることを望んで消えるところだとかちょっと泣いてしまいました。
あらすじにある「大団円」の文字には首を傾げてしまいますし、結局ギリたちの行ったことがどれだけの影響を与えたのか定かではありません。
政府は結局、上が変わっただけで根元は変わってないでしょうしね。

ですが、4巻という短い話でまとめたにしては良かったんじゃないでしょうか。

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