俺の悪魔は色々たりない! 白の祓魔師(エクソシスト)と首だけ悪魔/時田とおる
「ガキ、俺と契約しろ」右目を代償に、首だけの大悪魔・サブナクと契約した少年イト。イトは祓魔師(エクソシスト)として働く傍ら、サブナクの体を探すはめに!! 赴任先は、天然お花畑な眼鏡司教様(でもS)や、空気の読めない発言を連発する見習い神父たちとくせ者揃いで!? 「愛してるぜ、イッちゃん」「気色悪い事言うな!」 第10回ビーンズ小説大賞奨励賞受賞・ビーンズ最凶の問題児集団が放つゴシック退魔ファンタジー、開幕!
先日、購入したものさっそく読みました!
有栖川さんの方も読みたいんですが、
講談社文庫版を読んで紹介しているからなぁと躊躇しています。
もう1度紹介しなおすってありですかね? 2年以上たってるしもう一度読むと感じることも違うよなぁと思ってるんですがどうしよ。
少年向けラノベっぽいタイトルのこの作品。
物語はよくある中世ヨーロッパっぽい世界が舞台。
架空の宗教・フィオリ教の神父であり、対魔物戦闘部隊フロムヘブンの少年・イトが主人公です。
そんなイトが幼い時に封印を解いた首だけの大悪魔・サブナクの体を探している話。
おもしろかったです。
展開はなんとなく読めるものの、勢いで最後まで読ませてしまう感じ。
デビュー作ってことを考えれば、中々ではないでしょうか。
はじめでこれだけ書いてしまうのなら、今後が非常に楽しみですね。
なんというか、イトとサブナクの関係が非常に好み。
イトをからかって楽しんでいるサブナクとツンデレ入ってるイト。
いいですよねー。
しかも、さらりと語られている設定を深読みすると腐ったおねえさんたちが食指を動かしそうなものなんですよ(笑)
イトの血の栄養価がどうのって話はもうごちそうさまですって感じだし、
7歳ごろから10年も一緒に体を探してまわっているってことはサブナクに育てられたようなもんだから光源氏的なあれをしていた可能性も否定できない。
しかも、右目を通して繋がった魔力を使ってイトの行動を操ることも制限することも出来るとかね。
ね? 深読みするとめちゃくちゃ楽しめる設定ですよね。
しかもイトの周りを固めるキャラたちも中々で。
レントに関してはKYなヘタレ認定されてるけど、腹黒でも正直驚きません(笑)
サブナクに対してギャンギャン吠えてるイトだけど、サブナクのことを信頼しているのは確かだと思うんですよ。
作中でも聞かれていましたがサブナクの方も出会った当初ならいざ知らず、今のイトの命を奪うことができないと思うんですよね。
サブナクは明言をさけていましたが。
ありがちだけど「人の寿命は短いからお前が死んでから貰ってやる」的なあれなのか。
うーん、わかんないですね。
伏線は結構あるのかな?
サブナクが言っていたパルティータが聖女らしくないという話や、
アインザッツ司教とフォルネウスの間でなされたもう1つの契約の話なんかがわかりやすいですね。
正直、瑠璃の一族についてもまだなんかあるんじゃないかなって思ってます。
次巻予告をみると次は12月1日発売予定。
今度は学園が舞台らしいので潜入調査系かな?
サブナクの体はふつうに考えると細切れにされて封印されているんだろうから、しばらくは彼らの話は続きそうです。
楽しみです。
[0回]
COMMENT