魔人探偵脳噛ネウロ 14 「絶対悪」/松井優征
事務所に残されたカードに秘められた『謎』を解き、X(サイ)のアジトの向かったネウロ。しかし、そこで待ち構えるXは恐るべき罠を仕掛けていた! ついに始まる魔人ネウロと怪盗"X"、最後の戦い! その先に二人を持つものとは…!?
これもまた結構久しぶりのネウロです。
前巻を紹介したのが3月末ですから、半年以上もあいてたんですねー。
第116話 変【かわる】
第117話 値【あたい】
第118話 門【もん】
第119話 X【ざせつ】
第120話 濁【にごる】
第121話 悪【あく】
第122話 呼【よぶ】
第123話 茶【ちゃ】
第124話 病【やまい】
が収録されています。
前巻で弥子がサイに誘拐されたってところで終わったんでしたか。
ネウロは電子ドラッグにより強化され、サイと同等の力を手にした弥子と、変身能力で弥子となったサイを同時に相手にすることになります。
魔人として、人とは比べ物にならない力を持っているネウロを倒すのは人間離れしたサイの能力をもってしても難しい。
けれど、ネウロは食料であり、駒である人間を無意味に殺させることをよしとしない。
だからこそ、サイは自身と弥子の見分けをつけられないようにしてネウロに挑むわけですね。
HAL編でネウロの腹が膨れていたこともあり、勝敗は比較的簡単についてしまいます。
再戦を誓い、サイは去ります。
そこにサイを探していた笹塚刑事と国際警察捜査員のアンドリュー・シクソンがやってきて屋上から逃走しようとしていたサイを追います。
サイを回収するために、ヘリコプターを操縦してやってきたアイ。
アイは凶弾に倒れてしまいます。
それを撃ったのはアンドリュー。ではなく、アンドリューの皮を被っていたシックス。
自らを『新しい血族』と名乗ったシックスの目的は、サイを回収すること。
ここでサイが求め続けてきた自身の正体が明かされています。
サイはシックスのクローンに改造を施した実験動物で、実験の一環として外に放り出されたのだとか。
その途中で「飛行機落としのイミナ」ことアイと出会い、アイのフォローに回るようになったために回収が困難になっていたのだとか。
場を圧倒していったシックスは目的であったサイを回収し、去っていきます。
はじめて読んだときはすごくびっくりした覚えがあります。
シックスの存在もそうですが、アイが死んだことにもすごく驚いた覚えがあります。
作中で弥子も心配していましたが、自覚こそないんだと思いますが、サイにとってアイの存在はとても大事なものですからね……。
ネウロとシックスのドSサミット(命名・弥子)はすごく怖い。
悪の定向進化の果てに生まれた人類とは異なったものへと進化した存在。
それが『新しい血族』で病気(シック・sick)とまで恐れられた悪意の固まりがこれからの敵となるんです。
最後の弥子のモノローグが今改めて読むと「そういうことだったのか」と。
「私達人間を容赦なく殺していくだろう 私のとても身近な人ですら…それは決して例外ではなく…!!」
最終回まで読んでるので、これからどうなるのかわかるんですけど、本当に楽しみです。
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