世界平和は一家団欒んのあとに 7 ラナウェイキャット/橋本和也
家族全員、不思議なチカラを持ち、なぜか世界を巡る危機に巻き込まれ、それを解決しなければならない星弓一家。
その末っ子、星弓刻人。真面目だけどモテる、モテるけれど彼女を作らない彼が、家にクラスメイトの女の子を連れてきた。梢という名のその少女は予知能力があり、周りから神様と呼ばれているらしい。その梢曰く、
「あと一週間で、世界が終わっちゃうかもしれないんですけど……どうします?」
そして梢と刻人は失踪した。二人を追う軋人たちの前には謎の黒服軍団も現れ事態は混迷を極めるが――。はたして少女の正体と世界の命運の行方は!?
新年小説1発目はちょっと久しぶりのシリーズです。
これも売ってしまおうと思っているので、春くらいまでにはシリーズ全巻(全10巻)読んで紹介してしまいたいな。
あらすじにもあるとおり、今回のメインは星弓家の末っ子にして次男の刻人。
この家族(というか作品?)、思いっきり女系というか、女性陣の方が強いので主役であるはずの軋人ですら結構影が薄いんですよ。
だから、刻人なんてそれがもっと顕著で。
まともに登場するのは
1巻以来じゃないでしょうか。
刻人の能力は怪力とタフさらしいです。
なるほど、と思わされる話でしたね。
軋人と刻人のバトルがあるんですが、弟が軍配があがっています。
負けてはいますが、軋人はちゃんと兄としてやることはやっているから兄としての威厳はかろうじて保たれているんだろうな。
まあ、それは刻人に対してだけで傍から見ている女性陣には意味ないことなんでしょうけど(笑)
正直、展開はなんとなく読めました。
ただ、今回「神」云々の話だったので1巻からずっと張りっぱなしになっている伏線が回収されるのかなー?とちょっとワクワクしながら読んでいたのです。
が、回収はされませんでしたね。
軋人が双子の兄弟・軋奈を殺した云々、神の領域に突入した能力を持つが故に排除された云々のアレですよ。
軋奈に関することも確かに気になります。
しかし、それ以上に美智乃の「成長するチカラ」も気になって。
1巻以降触れられてましたっけ?
全10巻なので、そろそろ回収されはじめてもいい気がするんですが、最終巻まで引っ張られるのかな?
今まで、あまり登場していないこともあって刻人のキャラが掴めていなかったんですが、結構好きだな。
頭がいいのかと思えばそうでもなくて。不器用な上に鈍感でも真面目で誠実ないい子なんですよね。
だからこそ、梢ちゃんのようにちょっとくらい裏のある子の方がいいのかもしれませんね。
次巻も近いうちに紹介してしまいたいと思います。
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