おおきく振りかぶって 9/ひぐちアサ
1年生だけでスタートした西浦高校は接線の末、夏の選手権大会の初戦に勝利した。
しかし、4番田島は試合中に右腕を負傷していた。
次の試合までには1週間のインターバルがあったが、田島の腕は完治しない。百枝監督は田島の負担がなるべく軽くなるよう守備と打順を大きく変更して3回戦に挑む!
センター花井 梓、主将で4番!
この試合のヒーローは君だ!
おおきく振りかぶって 10/ひぐちアサ
不利な状況になっても後輩をきちんと指導できないタイさんに投手・市原はイライラしはじめる。
一方モモカンは、花井にプレッシャーをかけ続けるが!?
埼玉大会3回戦、決着!
本当は9巻だけ紹介しようと思っていたのですが、やっぱり続きが気になってしまって埼玉戦全部紹介してしまいます。
夏大3回戦は埼玉高校。
西浦とちょっと似ていて。部員数わずか11人ながらも勢いにのっている学校です。
はじめ、3回戦だっけ?と首をかしげてしまったのですが、桐青戦ってシードだったんですもんね。納得。
今回のメインは、花井くんといっていいでしょう。
桐青戦の最後。遠心力でグリップずらすという離れ業をやってのけた田島くん。
そのときにやっぱり負担がかかっていたようで全治1週間。
つまり今回の埼玉戦で4番をはることは出来ないわけです。
その状況で、田島くんの代わりをつとめるのは花井くん。
何巻だったかな。三星学園との試合前の合宿でモモカンが阿部くんに言ってましたが、田島くんと花井くんの二人は普通に4番をはれるような逸材な訳です。
花井くんが一流だとしたら、田島くんは超一流。
チーム内で田島くんの横を歩ける可能性があるのは花井くんしかいないんだけど、花井くんは一歩後ろにいることに慣れ始めてしまっているんです。
それを良く思っていなかったモモカンは、今回の田島くんのケガを無駄にはしなかったわけですね。
若干花井くんが可哀相だな、と。
本当に田島くんがすごすぎるんですよね。
ケガしてボール投げられない状態なのに、アウト3つもとってみたりとか。
スコアを暗記してみたりとか、モーション盗んでみたりとか。
そんなことできないのが普通なんですよ。でも、田島くんにはそれが出来ちゃう。
だから「何が違うんだ」とかそういう言葉が出てきてしまうわけで。
下手したら潰れてしまうんじゃないかというくらいここの差は大きいんだと思うんです。
田島くんも好きだけど、花井くんをめちゃくちゃ応援したくなりました。
試合自体は、阿部くんの狙い通り8対0でコールド勝ち。
埼玉は悪くないチームなんだけど、大地の勢いだけで勝ち進んできたチームでもあるので、阿部くんの策略に見事ハマってしまいました。
カバー下のおまけに「成長した大地達をまたいつかお見せできますように!」とありますので今後に期待ですね。
1、2年が中心の若いチームなので1年しかいない西浦と対戦する機会も多そうです。
栄口くんだったかな。「阿部は性格がワルイぜ…」とありますが、その通りだと思う(笑)
モモカンも「相手のベンチをくさらせるって高1男子の発想かね!?」と。
頭いいというか、心理戦に強いんだろうなぁ。
ただ、そんな阿部くんの見込み違いが1つあるよう。
「三橋から潰れる」という阿部くんに対し、桐青の主将・カズさんも利央の兄で美丞大付属のコーチである呂佳さんの意見は一致していて。
「このチーム崩すなら捕手からだ」という不穏な言葉で10巻は終わり。
次巻からは千代ちゃんのお友達のダンス部の彼女たちもチアとして本格的に登場するのかな?
楽しみです。
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