ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 16 はぐれ霊/西義之
禁魔法律家との戦いを終え、事務所に帰ったムヒョ達。だが久方ぶりの平穏は長くは続かなかった。長らく留守にした事務所に霊らしきものが棲みついていたのだ! 気にもしないムヒョとは裏腹に、怯えるロージーだが…!?
かなり久しぶりのムヒョロジです。
前巻を紹介したのは昨年6月のことですからかなり間があいてしまいましたね。
【第133条 はぐれ霊】
【第134条 はりつき】
【第135条 姉弟】
【第136条 蝶布市10人連続誘拐事件】
【第137条 「とりこみ」】
【第138条 救いの手】
【第139条 記憶】
【第140条 みえないもの】
【第141条 遠雷】
が収録されています。
133話から135話までは初期のような依頼人がやってきて~という形式のもの。
136話から141話までは刑事さんたちが登場する中編。
141話からは新章です。
正直、私はジャンプ掲載当時からここから先の話は蛇足でしかなかったと思っています。
ティキを倒し、エンチューを助けた、ってところで終わってしまえばよかったのに、と今読んでも思います。
1話1話で見たら面白くないわけじゃないんだけど、前巻までの盛り上がりがすごかっただけにすごく残念に思えます。
エンチューに関することは結構序盤から伏線が張られていたんですよね。
エンチューの存在が仄めかされているのが3話だってことを考えればわかってもらえるかと思います。
それに比べてしまうとどうしても無理矢理感が否めないんですよね。
まあ、仕方ないんだろうなぁ。
そう考えるとネウロの「どこで終わってもいいように」という伏線の張り方は本当に綺麗です。
前半、初期を彷彿とさせる依頼モノなんですが、ロージーがちゃんと「助手」をしていて成長したなぁ、と感慨深くなってしまいました。
怯えて気づかなければいけないものに気づけないのはいつものことなんですが、それでも術を使ったりと成長が見えます。
というか、事務所での日常的なものが垣間見えるんですが、この2人は亭主関白な夫と妻に見えてしまうのは私だけでしょうか(笑)
ロージーが乙男だから余計そう見えるんですよねー。
この作品も残り2巻。あ、ノベライズもあと1冊あるから実質3冊か。
あまり間を開けず紹介したいと思います。
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