よろず占い処 陰陽屋あらしの予感/天野頌子
イケメン毒舌陰陽師・阿部祥明とアルバイトのキツネ耳高校生・沢崎瞬太が迎える占いの店「陰陽屋」は本日も営業中。中学からの片想い相手、三井にいまだに告白できない瞬太だが、彼女がすきなのはいったい誰……? また、祥明が元いたホストクラブのバーテンダー葛城に頼まれた人物を探していると、不思議なことがわかってきて…。
平和ななかにも、少しずつ変化の兆しが。しかしほのぼのさは相変わらずの、大人気「陰陽屋」シリーズ第五巻!
本当は図書館から借りてきた本を読みたかったんですが、思っていたより分厚くて。
明日読むことにしました。
【第1話 乙女心と冬の空】
【第2話 ジロ・マイ・ラブ】
【第3話 怪奇! 谷中化け猫騒動】
【第4話 学校怪談調査隊】
が収録されています。
時間軸的には高1年末から終業式まで。
三井さんとの両親の関係改善に励んだり、
迷子になった愛犬ジロを取り戻そうと頑張ったり、
ばあちゃんの家を守ろうとしたり、
学校の七不思議について調べたりします。
このシリーズにおけるメインは、2つあって。
瞬太と三井さんの恋と瞬太の仲間であるキツネを探すということ。
今回はそのどちらも進展しているようで後退している気がします。
まず、恋愛関連。
瞬太は三井さんに告白しようとする訳ですが、度胸がないというのか(笑)
タイミングを逃したりして結局告白できてません。
はじめのうちは告白を急かしていた友人たちも途中から告白することを急かさなくなるんですね。
その理由は「どう見ても三井が好きなのは祥明だから」というもの。
元々憧れというか、そういう感情はあるだろうと思われていたんですが、ここで周りは確信してしまったようです。
うーん、三井さんもちょっと天然入ってるから高坂くんたちの思考の斜め上をいってくれるんじゃないかなと思っているんですが。
次巻に期待ですね。
キツネ探しについては、ちょっと進んだと思っていいのかな。
祥明の元同僚・葛城さんが月村颯子(つきむらさつこ)という女性を探していることからはじまります。
手がかりは名前と1枚の写真のみ。
それを以前登場した
キツネのお孫さんの従姉妹が「祖父が同じ写真を持っていた」と。
祖父=キツネですから何か関係があるんじゃないか、と。
惜しむべくはキツネなおじいちゃんは既に死んでしまっていることですよね。
というか葛城さんがあからさまに怪しすぎて(笑)
20年以上は前の写真なのに「わりと最近の写真だ」と告げてみたり(まあ理由はあったようですが)、
姿を消してみたり。
葛城さんは名前からして怪しいんですよね。
葛城→葛木→葛の木→葛の葉→キツネってことなんじゃね?と。
葛の葉というのは、安倍晴明の母親のこと。
晴明の母がキツネであったという伝承は比較的有名かと。
まあ今回もまたただの関係者でしかなかった、ってこともありえますけどね。
なんとなく次巻が最終巻かな?と思いました。
次巻の情報どころかあとがきすらないので、本当に私の主観でしかないのでまだまだ続く可能性も否めませんけどね(笑)
次巻も楽しみです。
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