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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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桃組プラス戦記 9、10

桃組プラス戦記 9/左近堂絵里
命を賭けたセブンデイズの"名当て"ゲーム!
次のステージは夢の中…!?
一大イベント・学園祭の準備で沸き立つ私立愛譚学園。そんな中、第5の鬼・撫子鴇羽の真実の名前(=真名)を7日間のうちに探し当てなければ「死」という、"命のゲーム"を課せられた桃園祐喜。さらに、鴇羽の言葉による揺さぶりで倒れてしまう…。
そんな祐喜は、雪代、咲羽、雅彦と共に自らの"夢"の中にダイブする事になり――!?

世代を超えても記憶を繋げる方法って?
桃組プラス戦記 10/左近堂絵里
VS桜鬼、セブンデイズの"命のゲーム"!
いよいよその“答え”が明らかに――!?
第5の鬼・桜鬼の真実の名前"真名"を7日間のうちに探し当てなければ「死」という、"命のゲーム"を課せられた桃園祐喜。
そもそもの始まり、"縁"を作った代の記憶までは辿りつくことに成功する!
タイムリミットも刻々と迫る中、桜鬼と桃太郎の壮絶な想いを遂げさせてやりたい祐喜は、約300万冊の蔵書を誇る愛譚学園の書架棟に一縷の望みを託す!
時を超え、桃太郎と桜鬼の戦いがついに終幕を迎える!


昨日、ちょっとペースアップしないとまずいってことが判明したこと、キリが悪かったので2冊一緒に紹介しちゃいます。
2冊読んでもキリが悪かったんですが、続刊が発売されていないのでこればっかりは仕方ないですね。


9巻に
【第四十一話 桃花乱壊ノ行進曲ノ章 其の六】
【第四十二話 桃花乱壊ノ行進曲ノ章 其の七】
【第四十三話 桃花乱壊ノ行進曲ノ章 其の八】
【第四十四話 桃花乱壊ノ行進曲ノ章 其の九】
【番外編 雅彦なんDEATH手帳。】
【番外編 友愛写真模様ノ章】が、
10巻に
【第四十五話 桃花乱壊ノ行進曲ノ章 其の十】
【第四十六話 桃花乱壊ノ行進曲ノ章 其の十一】
【第四十七話 桃花乱壊ノ行進曲ノ章 其の十二】
【第四十八話 桃花乱壊ノ行進曲ノ章 其の十三】
【第四十九話 桃花乱壊ノ行進曲ノ章 其の十四】
【桃花乱壊ノ行進曲 番外ノ章Ⅰ】
【桃花乱壊ノ行進曲 番外ノ章Ⅱ】が収録されています。

本編は全部、桜鬼編ですね。

あらすじにもあるとおり、祐喜は「1週間以内に桜鬼の真名を当てなければいけない」わけです。
その最中、祐喜は悪夢を見るんです。
それは、過去の桃太郎視点で桃太郎か獣器に殺されるという夢。
9巻表紙の男性はこの過去の桃太郎。

そんな夢を見ている状況で、鴇羽に揺さぶりをかけれらるのはきつかっただろうなぁ。
雪代たちは信じている。けど、夢では桃太郎は獣器にも殺されているわけですから。
倒れるのも無理ないですね。

倒れたことがきっかけとなって、悪夢=覚醒夢であることがわかります。
覚醒夢とは、獣器が歴代獣器の記憶を引き継ぐためのもの。それを乗り越えて初めて「獣器」として覚醒するってことなんですね。

作中でも触れられていましたが、これ相当きついですよ。
雪代が覚醒したのは何歳かは不明ですが幼稚園児。その次が咲羽で卒園式にぶっ倒れて、雅彦がそれに遅れて10日ってことかな。
内容的にR18Gだろうものだから……。
人と交わることで歴代獣器を輩出し、三家の中で一番桃太郎の側にあった猿が、咲羽が一番辛いんでしょうね。
祐喜に呪いが受け継がれているということは、歴代桃太郎は呪いを解けなかったということ。
猿は歴代桃太郎の死に目をほぼ見てきたと言い換えても過言ではないでしょう。
それが咲羽が荒れていたのと何か関係してくるんでしょうけど、そこまではまだ描かれていませんね。


本編に戻って。覚醒夢をみんなで共有し、何か情報を得ようとするんです。

夢の中の桃太郎は忌み憑き太夫の名で遊郭にいました。
そっか、祐喜のトラブル吸引体質は呪いによるものなんだから、この桃太郎も同じものを持っていた、と。トラブル=忌みってことですね。

この太夫、相当性格悪いんですが、色々あって桜鬼と交友を深めていきます。
が、呪いにより桃太郎は18歳まで生きられないわけです。
はじめ、桜鬼に「手柄をくれてやる」といっていた桃太郎でしたが、自らの手で死を選びます。

生まれ変わりは、獣器や鬼と違って記憶を引き継げません。
「いつかずっと先の桃太郎が桜鬼を見つけられるように」と。
命と引き換えに未来で桜鬼とともにあれるための術をかけるためとはいえ、桜鬼の慟哭は見ていてとても悲しいものでした。
そんな出来事があったから桜鬼は桃太郎に固執し、「桃花乱壊」と呼ばれるようになったわけですね。

鴇羽が咲羽の言葉にああも激しく取り乱したのもその辺の関係ですね。
桜鬼の過去を知った後だと納得しました。


ギリギリまで諦めることなく、桜鬼の真名を探す祐喜たち。
そこに桜鬼が襲ってくるわけですが、明らかに様子がおかしいんですよね。

これは副会長が何か細工をしたってことのようなんですが、この人謎だらけなので本当に詳細は不明です。
生徒会長の指示だってことが本当に怖い。
この2人が残りの鬼――黄と黒なんでしょうが、この2人相手に呪いを解かないといけないとか本当に大変そうです。

咲羽たちが桜鬼をひきつけている間に、祐喜がどうにか真名を見つけだす作戦なんですが、この時、咲羽と雪代が桜鬼の言霊くらって、なんとも不穏な回想が描かれているんです。
獣器たちの家はどこか歪んでいるからその辺に絡んでくるんでしょうが、いつかちゃんと語られるかな?

バトルの最中、錯乱した咲羽の攻撃から鴇羽を守り祐喜は気絶します。
気絶したことで夢の世界に旅立った祐喜はまた桃太郎と遭遇し、ヒントを貰います。
そして、桜鬼の名を言い放ったってところで10巻は終了。

桜鬼の反応を見る限りこれは正解なんだろうけど、一言言わせてもらえば「わかるか!」ってのが正直な所です。

「月桃鳥」で「つき」。

いくつかヒントがあったとはいえ、これわかった人いなかったんじゃないでしょうか。
そこらのキラキラネームより難しいですよ。

だから「思い出した」なんだろうけど、これがノーヒントでわかった過去の桃太郎が本気ですごい。

10巻の発売から1年以上たっていますが11巻はまだ発売されていません。
他の連載があるからなんでしょうが、そろそろ続きを発売してほしいですね。

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