臨床 犯罪学者・火村英生のフィールドノート ブラジル蝶の謎【新装版】/麻々原絵里依(原作/有栖川有栖)
美しい異国の蝶が天井を埋めた部屋で男が殺害された。
何のために標本の蝶を天井に留めたのか。そして異常な殺害状況から見える、犯人の目的とは――!?
臨床犯罪学者火村英生と、推理作家・有栖川有栖の名コンビの推理が冴えわたる!!
先日購入してきた作品、早速読みました。
図書館から借りた本もまだ残っているのでそっちも読んでしまいたいなぁ。
【わらう月】
【201号室の災厄】
【ブラジル蝶の謎】
【ある日の出来事 賢者の贈り物編】
【ある日の出来事 新刊発売記念編】
【2001号室の災厄】
【ガラパゴス携帯の謎&あとがき】
が収録されています。
【ある日の出来事】以降はおまけなので、本編は実質3編です。
ページ数に余裕がなかったのかな?これ、カバーに目次があるんですけど。
うーん、それなのに新装版に伴う書き下ろしおまけが4ページあるんですからちょっと謎です。
私、コミカライズ、ノベライズっていうのは原作ありきだと思っているので、原作読んでから読みたい派なんです。
だから、ビーンズ文庫版から入った新規の読者さんで「小説読む前にコミカライズを読みたくない」という方にはオススメしません。
というのも
、【わらう月】は
ペルシャ猫の謎、
【201号室】は
暗い宿、
【ブラジル蝶】は表題作なのでわかりやすいですね、
ブラジル蝶の謎にそれぞれ収録されているんです。
ビーンズ文庫版で刊行されているのは
46番目、
ロシア紅茶、
ダリの繭だけ。
順当に刊行されていくとしても、まだしばらく先のことになりそうなので。
それなりに楽しめました。
本編ももちろんなんですが、2人の日常を描いた
【ある日の出来事】なんかは読んでいてなんだか微笑ましかったです。
正直、アリスが若くみえます。三十路越えにはとても見えないです(笑)
服装のせいなのかな?
【わらう月】でニパって笑うアリスは普通に可愛かったです。
ブラジル蝶で犯人に糾弾された火村先生。
それを苦い思いで見つめるアリスですが、終わり方がものすごく意味深なんですよね。
これが週間連載漫画なら、過去編への導入とでもとれそうな感じ。
火村先生が犯罪者を追い詰める理由として告げられるのは「人を殺したいと思ったことがあるから」なんですが、彼は一体誰を殺したいと思ったのでしょうね。
帯によると9月10月と残りのコミカライズの新装版が発売されるようです。
これでコミカライズは終わりかな?
以前、古本屋で見つけて購入しようか迷ったことがあったんですが、買わなくてよかったです(笑)
ビーンズ文庫版の新刊は今秋らしいので、お互いの帯に宣伝を載せるのに10月頭発売と見ておくのが妥当かな?
楽しみです。
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