アンティークFUGA 3 キマイラの王/あんびるやすこ
風雅と紗那と唯は、両親をさがすうち、一九世紀の宝飾家ルネ・ラリックの作ったジュエリーに宿るつくも神たちと出会う。
彼らは美しくも妖しいキマイラの姿をして現れた。彼らの望みとは?
図書館で借りてきました。
このシリーズも3冊目なのでカテゴリ作りましたが、カテゴリ移動させるだけでかなり大変でした……。
忍者ブログはカテゴリの移動方法ちょっと考えてくれないかなぁ。
突然消えた両親を精霊の紗那ことシャナイアと、唯ことユイマールの3人で探しつつ、生活のために骨董屋「アンティークFUGA」を営む少年・風雅が主人公。
今回はあらすじにもあるとおり、ラリックのジュエリーがメインに据えられています。
前巻は両親のもとにいたはずの唯の持つ情報が明かされる、ってところで終わっていたんでしたか。
ちょっと気になるところで終わっていたので、さっさと借りてしまいたかったのですが長期貸し出しされていてこんなに間があいてしまいました。
唯の話によると、風雅の両親はラリックのガラスアクセサリーの中に封印されているんだとか。
2匹のトカゲレリーフの青いペンダントヘッドだというそれは、あからさまなニセモノでつくも神たちが宿ることなどありえない品なんだとか。
それを探すために、ラリックのアクセサリーの買取強化することで情報を集めるんです。
が、そう簡単にいくわけもなく。
つくも神の宿るラリックのアクセサリーがおこすトラブルに巻き込まれていきます。
今回登場した女性・加奈さんはいろいろあって、ジュエリーデザイン対決に勝利しなくてはいけなくなったんです。
しかしながら、加奈さんはアイディアをデザインとして起こすことを不得手としていました。
そのため、「キマイラの王」こと『ツバメのネックレス』のつくも神・スワロウが"コーチ"として指導に当たるんですよ。
なんだかすごくシュールでした(笑)
はじめ、なんだかめんどくさそうなキャラだなぁ、と思ってみていたのですが実際そこまでじゃなかったです。
どちらかというといい子だったんでしょう。
今回、テーマとしてあったのは『芸術的実用品』。
「どんなに高い価値を持っていたとしても女性を飾るために作られたアクセサリーであることはかわらない」というもの。
正直、どこかで見たことあるような主張なんですが、それが描かれる過程が結構好きでした。
紗那によって「つくも神は宿らない」と言われていた大量生産されたガラスアクセサリーがあったんです。
それに加奈さんと風雅の言葉によって誕生したつくも神が重要な情報を握っていました。
風雅の両親の宿るペンダントヘッドを見かけたという言葉を聞き、3人はロンドンへ向かうようです。
これ借りてくるときに確認したんですが、どうやら入れ違いで4巻が長期貸し出しされたようで……。
続きは来年の春くらいにならないと読めないかなぁ。
内容を忘れないうちに読めたらいいな。
[2回]
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