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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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鬼の往き路 人の戻り路

鬼の往き路 人の戻り路/川瀬夏菜
都を守る"オニ"バスターズ、ここに見参…!!
平安の京都、渡辺綱は「頼光四天王」の一人として、源頼光に仕えていた。
異能力を持ち、かつ性格的にも(!?)個性あふれる面々を束ねつつ、綱は都を騒がす"オニ"退治に乗り出すが――!?
歴史エンタメ絵巻、ここに開幕!!


数年ぶりの川瀬さんの作品だったんで結構楽しみだったんですが、気づいたら購入からしばらくたってしまってました。
やっと読めた~。


今回の作品はあらすじにもあるとおり、時代モノ。
頼光と四天王が鬼退治をする話です。

メインとなる登場人物は、前述の5人と鬼です。
源頼光(みなもとのよりつね)…人ならざるものの声を聞く4人の主人。
渡辺綱(わたなべのつな)…人より遠く、人ならざるものや気が視える四天王のまとめ役。
坂田金時(さかたきんとき)…山育ちの天然少年。能力的には嗅覚?
卜部季武(うらべすえたけ)…趣味で女装している言霊使い。
碓井貞光(うすいさだみつ)…人ならざる怪力をもつ少女。

メインで登場する鬼は本当に有名どころですね。
鬼童丸、茨木童子、酒呑童子の3体です。

「人が鬼となる」世界観のようで、人ならざる力を持つ頼光たちは下手に転がると鬼となってもおかしくないってことらしいです。

登場人物紹介のところで坂田金時=「おー銀魂の銀さんの元ネタかー」とか思って読んでいたんですが、そのすぐ後の季武の説明を読んで「またか!」と。
まあ、予想はしてましたけどね。裏表紙に見た目女の子2人いたからどっちか男の子かなーとは思いましたけど。
最近の川瀬さんの絵柄って女の子の目大きめなのできっと子どもの方は本当に女の子なんだろうな、と思って読み始めてそれあたってましたけど。

まあ似合ってる分には女装青年も全然いいけども。
味方サイドだけじゃなくて茨木童子も似たものがありますよね。
見た目中性的というかそんな感じな上、綱に向ける感情がちょっと。
恋慕まではいってないだろうけど、近いものはあるよなぁ、と思って読んでいました。

まあ、そっち目線で読むのなら一番は頼光→(←)綱なんでしょうけど。
頼光が綱に依存しているといったほうが正しいのかな。最終的に頼光が信じるのは綱なんだろうな。
うん、そんな感じ。

読み終わって思ったのは、「金時可哀相」でした。
1話で貞光、2話で季武、3話4話で頼光と綱について語られているんですよ。
「金時は?」って感じ。まあ、幻の5話があったらしいので、そっちで語られる予定だったのかもしれませんね。

今回、花ゆめコミックスでも初の試みとして「全編描き下ろし(ただし1話だけ雑誌掲載)」だったらしいです。
だから1話にしか柱がなかったんですね。
川瀬さんの作品=強い女の子の話というイメージからするとちょっと違いましたがこれはこれで結構好きです。

これの続編が出るのかは不明ですが、その後の茨木とか読んでみたいなぁと思いました。

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