目隠しの国 5/筑波さくら
夏休み、皆で海にやって来たかなで達。そこであろうは中学の同級生と再会し「バケモン」といわれてしまう。そんな折、かなでと並木が誤って海に転落! 海の水から二人を探そうと全ての"力"を解放するあろうだが…。過去と未来のシークレットロマンス「目隠しの国」第5巻!!
目隠しの国 6/筑波さくら
バスケ部の親善試合の日、かなで達は対戦にやって来た並木の弟・淳也と出会う。音信不通だった兄がかなでやあろうと笑い合ってる姿に、複雑な表情を見せる淳也。そんな彼が試合で大ケガする未来を、かなでは見てしまい――!? 過去と未来のシークレットロマンス第6巻!!
昨日は紹介できなかったので、今朝続きも読んで2冊いっぺんに紹介してしまうことにしました。
5巻には
【16話】~
【20話】、6巻には
【21話】~
【25話】が収録されています。
それぞれ犬が主役の
特別編も収録されています。
あ、犬の名前が6巻で発表されています。どうやら当時雑誌で募集企画やったみたいですよ。
「まろ太」だそうですよ。
作中時間軸は夏から秋にかけてです。
5巻で夏休み中みんなで海へ行って、6巻で文化祭の話をやっているので。
5巻もあろうくんの、6巻は並木さんの過去に触れられています。
まあ、あろうくんに関してはもうちょっとあとでがっつり触れられるのでここではちょっとしか触れられていませんけど。
過去視をするようあろうくんにせまる元同級生・本間君が登場します。
あろうくんってようはサイコメトラーなわけですからね。エイジや絶チルの紫穂をはじめとしたサイコメトラーが、犯罪捜査に協力していることを思うと、そういう発想になるのはわかる。
でも、それはあろうくんの意思を総無視しているわけです。
中学時代の近寄りがたい雰囲気のあろうくんに近づいて声かけまくったというのも、能力がばれたあとも普通に接してくれたというエピソードからも彼が悪い子じゃないのはわかるんですけどね。
もうちょっとやりようがあったんじゃないかな、と思いました。
6巻は並木さんの話。
並木さんの能力はあろうくんとは逆に未来視。なんとなく予知とはちょっとイメージ違うんですが、未来を当てられるというのも怖いものなんですよね。
お母さんとの距離は、今すぐどうこうできるような距離感じゃないけど、弟・淳也くん相手ならどうにかなりそうなんですけど、どうかな。
並木さんといい、あろうくんといい自己防衛本能強そうというか、「相手に傷つけられる前に自分から離れる」って感じなんですよね。
だから、自分から近づいてくるかなでっちゃんや会長、まろ太あたりに弱いんだろうなぁ。
淳也くん、いかにも素直になれないお年頃っぽいけど生意気なだけで普通にいい子なんで、彼が架け橋になってあげて長い時間をかければ新しい家族の形を作ることが出来るんじゃないかな、と思いました。
過去視と未来視という真逆ながらも似た能力を持つ3人ですが、かなでっちゃんはとても恵まれているのだな、と読んでいて改めて思いました。
だからこそ、かなでっちゃんは躊躇いなく2人に手を差し出すことができるわけですね。
そして、2人はそんなかなでっちゃんに救われている、と。
巻末にドラマCDの注文方法云々のページがあるんですが、並木さんが石田彰さんですごく納得してしまいました(笑)
ちなみにあろうくんは関智一さんでかなでっちゃんは椎名へきるさんです。
もうそろそろ(もうちょっと先かな?)終わりが見えてくるんだと思うんですが、本当に大雑把なストーリーしか覚えてないので楽しみです。
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