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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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掟上今日子の推薦文

掟上今日子の推薦文/西尾維新
企む芸術家。立ちはだかるは、記憶を持たない名探偵。
 二億円の絵が二百万円に!
画家の卵、巨匠を巻き込み、事件はさらに凶悪化し――?
忘却探偵・掟上今日子。
彼女の記憶は眠るたびにリセットされる。
今日子さん、忘れる前に、謎を解け!
タイムリミットミステリー

美術館で警備員を務める青年・親切守(おやぎりまもる)。
彼が警護するエリアには訪れるたび、決まってある絵の前で立ち止まる白髪の美女がいた。
彼女は掟上今日子。
またの名を、忘却探偵。
二人は警備員と観覧客のはずだった。
美術品を巡る、数々の難事件が起こるまでは――!
西尾維新がおくる新ヒロインは、美人聡明、お金を愛する名探偵!


妹から借りました。
備忘録に続き、シリーズ2作目になります。


【第一章 鑑定する今日子さん】
【第二章 推定する今日子さん】
【第三章 推薦する今日子さん】

が収録されています。
前作は短編連作でしたが、今作は長編?でした。

読み始めて驚いたんですが、このシリーズ語り部は固定ではないんですね。
前作で登場した厄介は一切登場しません。

今作の語り部は帯にもある通り、警備員として働いていた親切守青年です。


読み終わった感想として、どれもこれも予想の範疇だったな、でした。
西尾さんの作品の割には、小さくまとまってしまっている感が強くてちょっと残念な印象が強かったです。

二億から二百万円へと変わった理由、エレベーターを利用しなかった理由、そして和久井翁を害した犯人もどれもこれも普段推理小説で推理しない私でも想像できるレベル。
読んでる最中はそれはそれで面白いんですが、読み終わると「それだけ?」となってしまったのがちょっと。

でもまあ、西尾さんだからとハードルがあがってる感は否めませんけどね(笑)

作中で登場したアトリエ荘に、一瞬僕とおじいちゃんと魔法の塔に登場する岬の塔を思い出しました。
まあ、アトリエ荘が画家しか受け入れなかったことを思うと、塔は本当に何でもありだから性質はだいぶ違うんですけどね。


この作品の時間軸ってどうなっているんでしょう。
今日子さんの記憶が1日しか持たないという設定上、今日子さんの反応で時間軸を推定することは不可能です(季節ぐらいはわかるかもしれないけど、年は無理かと)。
前巻で厄介といい感じになっていたので、今回も親切青年とデートしてたりしてうん?と。
今日子さんが恋多き女というか、小悪魔っぽいなぁ、と。
まあ今日子さんからすると、以前の相手は覚えてないのでしょうから仕方ないんでしょうけど。

つい先日、3作目の『掟上今日子の挑戦状』が発売されたわけですが、そちらの語り部はいったいだれなんでしょう?
第3の男が登場するのか、また厄介か親切くんが今日子さんに付き添うのか(二人が顔を合わせるのも見てみたいですが難しいかな笑)。
妹が3巻を買う予定があるのかは不明ですが、いつか続きを読みたいです。

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