
星宿る虫/嶺里俊介
遺体周辺に響く讃美歌。
光り輝き夜空へ向かう新種の虫の群れ。
何が始まる?
第19回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞
人間を内部から喰い尽くす謎の虫。
我々に、何ができる?
長野県の宗教団体施設が燃え、不審な遺体が多数発見された。
同じ頃、静岡県山中で見つかった老婆の遺体は、光を放つ虫の大群に覆われ、流れ出す血液は黄に変色していた。周囲には何故か讃美歌が響き、虫は列をなし銀河鉄道のように夜空へと……。異様な事態に、警察は法医昆虫学者の御堂玲子に調査を依頼。また、妹を虫に喰い殺された大学生の天崎悟は感染ルートを探る。増える犠牲者。虫の正体は? 治療方法は?
図書館で借りてきました。
新人賞受賞作ではありますが、作者は年輩の方のようです。
読み終わった感想としては、想像していたのとは違った、でした。
そして、グロい怖いきもい。
日本ミステリー文学大賞新人賞の過去の受賞作は知りません。
ですが、ミステリーと銘打ってるぐらいなんだから推理小説なんだろうと借りてきたんです。
あらすじを読んでかなり不可解でどうなるのか気になったからというのもありますが。
しかしながら、実際に読み進めていくと、これはミステリーじゃないな、と。
どちらかというと、サスペンスホラーです。
物語は主に大学生の悟と、その叔母であり法医昆虫学者の玲子の2つの視点から語られます。
人を内部から喰い殺す謎の虫・グルウ。
それに対抗する人間たちが描かれるわけですが、まあ後味は悪いです。
結構序盤で解剖シーンの描写がされるんですが、それすらもうわあとなっていたので、ラスト近辺のグルウに食い散らされる様の描写もけっこうきつかったです。
悟青年にとっては、これは一種のメリバなんだろうな、と。
本人たちはやり遂げた感があったのでしょうが……。
ラストまでグルウの正体が謎すぎる上に、グルウの対抗手段が見つからないまま終わってしまったのが非常に残念。
せめて、希望を見いだしたぐらいまで進めてほしかったです。
(いや、実際にはどうにかなる手段はあるもののそれはそれで問題なので……)
次はもっとライトな話を読みたいと思います。
正直、こんな話だと知っていたら私は読まなかったと思います。
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