英国庭園の謎/有栖川有栖
資産家の人知れぬ楽しみが、取り返しのつかない悲劇を招く表題作。日本中に大パニックを起こそうとする“怪物”「ジャバウォッキー」。巧妙に偽造された遺書の、アッと驚く唯一の瑕疵を描いた「完璧な遺書」――おなじみ有栖川・火村の絶妙コンビが活躍する傑作ミステリ全六篇。待望の<国名シリーズ>第4弾!
今日はゆっくり本が読めるはず……だったんですが、ネウロの世界に引き込まれすぎて次から次へと読んでしまいまして(^^;)
結局全巻読んでしまいました。
そして、ジャンプ掲載時同様泣いてしまいました。
やっぱり“あれ”は卑怯です。
それから慌ててこの本を読みました。ホントぎりぎりでした。
『雨天決行』
雨のふる中殺された女性の話。
ウテンが雨天のことではなくヴのことをしめすのかー、とちょっと関心してしまいました。
作家だから分かることというか、なるほどと思ってしまいました。
『竜胆紅一の疑惑』
とある作家が命を狙われているのではないか、と家族を疑う話。
まあ、偶然も続けば気持ちわるくなるものですしね。
極めつけが放火騒ぎでは作家が狙われているのでは?と思うのも仕方ないかな。
犯人はちょっと怖かったです。
そんなことで殺そうとしてしまうのか、と。
私はいろんな本読みますから、遅筆だったりして続編が何年も出版されていない作品もしっています。
たとえそういうことが出来るチャンスがあったとしてもそんなことはしないだろうなぁ。
まあ、そこまで思いいれがないだけ、ってことなのかもしれませんけど。
『三つの日付』
アリスが犯人のアリバイを握っている話。
ちょっと珍しい形態の話でした。
でもアリスの間違いは誰にでもありそうですよね。
会社勤めしていても一瞬、今日って何日だっけ?となることは多いですから。
海のある奈良に死すで殺されたアリスの友人・赤星楽が登場してちょっと物悲しい気持ちになりました。
『完璧な遺書』
男が遺書を偽造し、女を自殺に見せかけようとする話。
正直、偽装を企てている男をみていてミステリをそれなりに多く読んでいる身としては、そんな上手くいくわけないだろ、と突っ込みたくなりました。
まあ、火村先生があくまでも遺書から迫ったのでそれはよかったです。
そして、テンサイの変換候補を自身の名前にしていたというアリスはかわいい。
でもまあ、『有栖川有栖』は普通に打つのがめんどくさい名前ではありますね。「アリス」では変換されませんし。
『ジャバウォッキー』
妙な言葉回しをする男の犯罪を未然に防ごうとする話。
「ナハ」「ワッカナイ」「パンドラ」に関してはまあおいておいて。
「時計が遅れている」はわかりました。
なので思わず近くにいた弟に「子午線ってどこにあるっけ?」と聞いてしまいました。
なんとなく関西にあった気はしていたのですが、場所を忘れてしまいまして。
当っていてちょっと気持ちよかったです。
そして普通におもしろかったです。
『英国庭園の謎』
英国式庭園で宝探しの最中に主人が殺されてしまう話。
こういう暗号は正直解く気がしないので素直に読み進めていったのですが、主人のサディストっぷりが最低だな、と。
こういうのこそ「情状酌量の余地がある」んでしょうね。
正直、殺されても自業自得っぽかったです。
この本、雨天決行は読んだ覚えがあるので再読だと思うのですが、他の作品はほとんど覚えていませんでした。
自分の記憶力に自信がなくなってきたなぁ……。
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