少年陰陽師 光の導を指し示せ/結城光流
時は平安。大切な相棒・もっくん共に都に戻ってきた、大陰陽師安倍晴明の後継・昌浩。そんな二人を待っていたのは、彰子の異母姉妹である中宮・章子に忍び寄る影の存在と、祖父生命が倒れたという、衝撃の知らせだった――!!
晴明を襲う謎の妖と章子をつけ怪僧とが手を結び、強大な敵となって立ちふさがる。昌浩に、そして晴明に迫りくる、命の危機――。絶好調・少年陰陽師“天孤編”!!
12月になったので、テンプレートを変えてみました。細かなところとかいろいろ変えたいので、そのうちちょっといじりたいと思います。
さて、少年陰陽師天孤編第2弾です。
昌浩たちが都に戻ってくるのですが、ほとんど休むことなく事件が起こります。
休めていたのは昌浩が晴明に謝ったり、彰子にお土産を渡したりしていたときくらいかな?
昌浩との距離感をうまくつかめないもっくんがもどかしい。
もっくんを救うために命を投げ出した昌浩。昌浩はなんとか命をつなげたものの陰陽師にとってなくてはならない見鬼を失ってしまった……。
きっついですよね。
今巻で昌浩が対峙した怪僧の狙いは章子姫というか左大臣家。
彰子として入内した章子が狙われます。
流されるままに入内した章子。一生身を隠して生きていかなければならない彰子。
運命はすでに変わってしまってこれから先どうなるかはわからないとのこと。
彰子と昌浩の関係はもちろん、今回顔を合わせた章子と昌浩の関係もまた気になります。
章子、昌浩のこと気になってるようですし。うん次巻で何かあるのかな?
太陰が白虎に怒られたらしいんですが、その長さなんと四刻。確かに太陰はお転婆というか、怒りたくなる気持ちもわからなくもないんですが、可哀想に……。
昌浩がボロボロになるのはいつものことなんですが、今回は神将たちも結構やられてます。
紅蓮を筆頭に、勾陳、青龍までもがやられてしまいます。
神将たちは昌浩の護ろうとがんばるわけです。
が、昌浩にとってはそれがイヤなんですよね。
自分を護って傷つく姿も、理を犯されるのも、イヤで仕方ない。そして晴明との力の差を思い知らされる。
晴明が偉大すぎるから、自分がすごいってことがわからないんですよね……。
最後、敏次殿に怒られて、人であることを認識して、もっくんが元の距離感を取り戻せたよう。
それだけはよかったです。
昌浩と晴明の命を蝕む天孤の血。
安倍晴明の母親が狐ってのは比較的有名な話だと思うのですが、少年陰陽師ではどんな風な話になっているのか楽しみです。
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