鋼の錬金術師 翔べない天使/井上真(原作/荒川弘)
アームストロングの護衛を受け、セントラルへと向かうエドワードとアルフォンス。
途中でトレインジャックに遭い、やむなく昔訪れた事のある小さな町、ヒースガルドに立ち寄った。
そこでは十賢と謳われた錬金術師とその娘が今も研究を続けている筈だったが……。
PS2ソフト「翔べない天使」の完全ノベライズ版。
悲しい話でした。
ゲームのノベライズとのことでストーリーにはあんまり期待してなかったんですが。
時間軸的にはエドとアルがスカーにやられてボロボロで、アームストロング少佐を護衛にリゼンブールへ行ったとき帰り道。
ロス少尉とかが登場するちょっと前ですね。
ヒロインはアルモニという名の少女。
『十賢』ヴィルヘルム教授の娘です。
教授は触媒法なる研究の第一人者でイズミさんの友人。
で、イズミさんに人体錬成を知られるのを恐れ、教授には近づかないようにしようと決意する兄弟にちょっと笑ってしまいました。
犯人というか黒幕というか、それはすぐにわかりました。
まあ、RPGであってミステリでもなんでもないんでそこはいいんですけど。
正直、黒幕の底が浅いうえに最後の方の展開がはやい。
もう少し何かあってもよかったのではないかなぁ。
エドたちと錬金術の勉強をするアルモニが可愛かったです。
素直じゃないけど、優しいエドワードとか読んでいてすごく和みました。
それだけに最後の展開は悲しくて。
でも泣くほどじゃないという中途半端な感じでした。
いいとこどりしたマスタング大佐にちょっと笑ってしまいました。
マスタング大佐ってなんだかんだいって出番多いですよねぇ。
ちょっと気になったのは、名称がそろってなかったところ。
アームストロング少佐だったかな?
少佐のフルネームはアレックス・ロイ・アームストロングなんですが、だいたいのところは「アームストロング」ってなってるんです。
でも、どこかで「アレックス」ってなってて一瞬「誰?」と首をかしげてしまいました。
全体を通してそうおもしろいと思えない話でした。
井上真さんってハガレンの普通のノベライズも書かれてる方なんですが、そちらの方がおもしろいように感じました。
ゲームのノベライズって自分で話を考えられるわけでもないですし、制約があるだろうですし難しいのかもしれませんね。
ゲームのノベライズあと2冊あるんですが、早いうちに読んでしまいたいと思います。
[0回]
COMMENT