鋼の錬金術師2 赤きエリクシルの悪魔/映島巡(原作/荒川弘)
「おねがい……。とめて……あのひとを……」
赤い石のついた指輪を残し、女を消えていった。
アメストリス各地で起こる“黒い怪物”による怪事件。長き時間を生きる銀髪の男。古代文明の栄えた伝説の都――シャムシッド――。
様々な謎が、禁忌を犯した兄弟の前にうかびあがる。
PS2ソフト「赤きエリクシルの悪魔」完全ノベライズ版。
今回からノベライズの作者さん変わったんですね。
この方どこかで見たことある名前だな、と思っていたんですけどアイシールド21のノベライズ書かれた方だったんですね。
道理で見たことあるわけです。私そっちも持ってるので。
ストーリーとしては原作初期から派生した感じ。
リオールでレト教のコーネロの悪事をあばき、イーストシティでタッカーに会いに行き、スカーに襲われリゼンブールをおとずれ……。
ってところまではほとんど原作と同じ。
細部は違いますけどね。
たとえば、ニーナ。
ニーナは最後までエドとアルに影響を与え続けた可哀想な少女です。
がこのノベライズではエドたちはニーナどころかタッカーとすら顔を合わせていないんです。
ヒューズさんの登場が早いとかそういうのは別に気にするまでもないと思ったのですが、ニーナが登場しないのはなぁ、とちょっと疑問に思ったものです。
愛する女性を生き返らせようとレビスなる遺跡の技術ゴーレムを研究しつづける男・クロウリーの話です。
エドたちとクロウリーはどちらも愛したものを生き返らせようとしました。
が、クロウリーは他者を犠牲にし破滅の道をいき、エドたちは生き返らせることを諦めた。
なまじゴーレムとして復活してしまったからいけなかったのでしょうね。
奇跡を起こせることがわかったのなら何度でも奇跡にすがってしまうのは人間としてはわかるというか。
あいかわらずマスタング大佐はいいとこどりです(笑)
そして、エドたちが道を踏み外しそうになったときはとめてやると言い切っていたのですが、原作を読んだ今だとちょっと思うところがありますね。
どちらかというと大佐が止められてましたよね。
クロウリーの背後にホムンクルスの影が。
そうか。物語的には第5研究所に行く前なんですよね。
なので、ホムンクルスたちとの顔合わせ前。だからああいうエピローグだったんですね。
翔べない天使よりはおもしろかったです。
が、このゲームのノベライズ読み進めるのがきついです。
ページ数的にはそう多くないのになんでだろ?
明日晴れてたら売りに行きたいなと思ってるので、今夜か明日朝かそれくらいに残り1冊読んでしまいたいと思います。
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