完全版 地獄堂霊界通信 6/香月日輪
謎の薬屋“地獄堂”のおやじの力により、術師となったてっちゃん・リョーチン・椎名のワルガキ三人悪。
彼らのもとに四つの「花」にまつわる怪事件が。
校庭に香る椿と、友人の消失の関係は!?
満開の桜が受け継いだ前世の記憶とは!?
大人気シリーズ、セカンドシーズンついにスタート!!
(「花妖」「桜」他四編を収録)
ついにセカンドシーズン登場です!
前巻でみもりさんのカットに登場していた謎の関西弁男も登場します。
まあ顔見せ程度ですけどね。
『首斬り鬼』
少女の首を切る風魔を退治する話。
龍さんが登場します。
これ、いくらなんでも龍さんひどいよ。
確かに味方から欺くのは定石ですが、三人悪の年齢を考えてやれよ、と思わなくもない。
大人扱いというべきなのか……。
謎の関西弁男“暁”。もともとは人の形もとれず、人に触れることも出来なかった模様。
本当に顔見せ程度なので、何もかも不明。
次巻以降で登場するかな?
『魔弾の射手』
吸血鬼が復活し、龍さんを救うため子供たちが頑張る話。
まさか、ミッタンの体を使うとは思いませんでした。
まあ、確かに銃規制の厳しい日本において、銃を使えるのは警察官かヤクザか猟師くらいしかいませんもんね。
前巻で登場したのは元ヤクザでしたし、そう考えると銃を使えるのはミッタンしかいないんですよね。
ミッタンの3日間の休日ですが、誰かが裏から手を回したってことなのかな?
じゃなきゃいくらなんでもこう都合よく3日間も休みになるはずないと思うんです。
最後に仄めかされたヴェレッドの年齢にはびっくりしました。
高位の霊能力者って見た目年齢若くなるというか寿命が長いというか……。
そういや、ツバサのファイなんかも相当生きてるみたいでしたし、そういうもんなのかな?
今回の話を読んでも、やっぱり日向は基本的に横文字ダメっぽいことが伺えます。
なので、やっぱり前巻で普通に横文字使っていたことに違和感が……。
『花妖(かよう)』
昼休みのグランドで交流していた少女と妖の話。
読んでいたときは特に気にならなかったのですが、内容だけを見ると夏目友人帳っぽい。
夏目ほど物悲しい気分にならないのは、三人悪が元気だからなんだろうな。
これからも咲き続けてもらいたいものです。
『百合』
リョーチンが精霊を見、誘拐される話。
ここからは三人悪それぞれが主役の短編ですね。
はじめはリョーチン。
鬼と鬼に取り付かれた男に対して、怒ってしまったリョーチン。
リョーチンの性情からして怒ってしまってはダメなんだろうな。
吸血鬼の話にしてもそうですが、最近の若者としては耳に痛い。
『寒椿』
てっちゃんが、家族旅行に出かけた先で死者の嘆きを聞き、死体を掘り出してやる話。
作中でも触れられていますが、1話目――てっちゃんがオヤジの力を借り、扉を開いた話とちょっと似た話です。
オヤジの力を借りて死体を掘り出したことと比べるとてっちゃんの力がかなり強くなっていることが伺えます。
いったいどこまで強くなるんだろう。
「椿の花が男の首に見える」ってのは想像すると気持ち悪い。
仲居さんが竜也兄ちゃんにキュンとしてて笑ってしまいました。
中学生だってーの。
『桜』
椎名と椎名のおじさんがであった女性と桜の話。
椎名のおじさんがけっこう良いキャラしてるというか。
うん、すごかった。
作中で和歌が出てくるものの、現代語訳が出てこず「児童書でこれって不親切だなぁ」と思ったのですが、巻末に一覧がのってましたね。
ほとんど覚えてないし、和訳がぱっとできるほどすごくもないので助かりました。
崇徳院の和歌だけ覚えていたのはなんでだろ……?比較的最近何かの本で読んだのだと思うのですが、なんだったかなぁ。
おじさんと美菜穂さんの仲はけっこう障害が多そう(年の差や家柄、今回の事件のこととか)ですが、うまくいってほしいものです。
今回、はじめのうちに大きな事件があるという並びのため、後半が若干物足りない感じがしましたがおもしろかったです。
巻頭の登場人物紹介にマッキーも出ていたのでマッキーも登場するのかと思ったのですが、出ませんでしたね。ちょっと残念。
というかカンナたちこそ登場人物紹介に出すべきでは?と思ったのですが、漫画版がまだそこまでいっていないんですね。
納得しました。
次巻は2011年4月。
あれ「僕とおじいちゃんと魔法の塔」もそれくらいに発売じゃなかったですっけ?
春に発売ってイメージがあったんですけど。
あとで確認しようと思います。
[0回]
COMMENT