とある空言、ボクの秘密 1/鳩山直
瀬崎翔太・高校1年生。苦手なもの=人間。彼には生まれつき「人間の本心」が見えるという変な力がある。人の頭上に浮かぶ様々な姿をした「パラドックス」。パラドックスこそが、その人間の本心――。
獄舎から絶大な指示!人間関係で悩んでいるあなたへ贈る。史上最強のハートフルストーリー誕生です!
多分はじめてあらすじを読んだんだと思うのですが、大プッシュしていてびっくりしました。
そんなプッシュするほどでは……。過度の期待を持たずに読む程度でいいかと。
人間の本心「パラドックス」が見える高校生・翔太が主人公。
翔太が心に問題をかかえた生徒たちと関わっていく様子を描いていくのが基本的なストーリー。
記憶にあるものより、だいぶ重たい内容でした。
パラドックスという設定はおもしろいものの精神的にきつめな内容が多いので苦手な人にはすすめられないかも。
『NOTE.1 町村梓』
追い詰められてカンニングをした少女と仮面をしたパラドックスの話。
正直、いきなり殺人事件に発展してマジでびっくりしました。
そんな重い話だったっけ?と首を傾げてしまいました。
『NOTE.2 橋本啓輔』
虐待を受けていた少年と三体に増えてしまったパラドックスの話。
ようは多重人格とでもいうべきでしょうか。
設定としてはありがち。
虐待を受けたことを認めたくなくて、逃れたくて『虐待を受けているのは自分ではない』と思い込んで人格が生まれるってやつですね。
自校の先生をカツアゲした不良たちがバカじゃないかなと思いました。
退学したいんですかね?
『NOTE.3 結城聡』
乙女な心を隠す少年の話。
オカマでいいのかな?
翔太の親友・祐一に恋しちゃってるんですが、女子に非常にモテるという……。
モテない男の敵かと。
それが原因で怪我させられそうになるんですから、本当に災難。
『NOTE.4 澤村麻衣』
自分を見てほしい少女と肥大化したパラドックスの話。
3話で結城くんを狙っていたのがこの少女。
読むとかなり自己中に感じられるんですが、少女がそうなってしまった背景を知るとなんか可哀想に見えるんですよね。
祐一のみがパラドックスを持たない(=裏表がない)んですが、そんな人実際いないんでしょうね。
ちょっと気になったのは幼稚園時代にはすでにパラドックスがいるってこと。
裏表がなければパラドックスがいないってことは乳児にはパラドックスがいないってことなんでしょうか?
その辺たしか最後まで語られていなかったような気がするんですが、どうなんだろ?
そのうち読んで紹介してしまいたいと思います。
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