1/2のヒーロー/土蜘蛛の巻
「人生はギャンブルだ」がモットーの高校生、瑞垣聖。
大学生の従兄の鷹矢に誘われ、従妹の譲葉と東京へやってきた。
憧れの都会での日々、なにより焦がれてやまない彼との時間に胸を高鳴らせていた聖。
ところが、じつはかれらが“神殺しの巫女”であるとの噂を聞きつけたとある筋から、妖怪退治をしてほしいとの依頼が来ているらしく…!?
人生を賭けた勝負がはじまる。
新怪感ファンタジー!
この巻のあらすじにはそれっぽい表現が出てきましたね。
買うとき1巻のあらすじしか見なかったからなぁ。
あ、さっさと読んで奥に片付けちゃうことにしました。しばらくこのシリーズの感想が続くと思いますがご容赦ください。
<第二話 付喪神の章>と<第三話 土蜘蛛の章>が収録されてます。
つくも神好きですよ。というかしゃばけシリーズに出てくる屏風のぞきが好きなんですが。
畠中恵さんの書くつくも神は生意気なんですが憎めなくって、可愛らしいんです。
閑話休題。
第二話は日陰村での話なので鷹矢はでてきません。
百目様を追い払ってしまったがための弊害が出てきました。
以前は百目様に伺うだけでよかったのに、百目様なき今は人力で探すしかありません。
「鼻が欲しい」ってだけで、鼻緒の切れた下駄の付喪神だとわかるなんて、ちょっと無理あるんじゃないかなぁ、と思いました。
人外のもの、ってのはわかってもそこまで飛躍した思考にはならないんじゃないかな、と。
鼻緒の切れた下駄だからこそ、「結ぶ」ということに過剰反応したんですね。
第三話は東京に遊びに行く話。
東京の地下鉄は確かにごちゃごちゃしてますよね。
修学旅行で行ったのですが、地図の読める子のいない班は中々に苦労したようですよ。
安倍晴明が登場しますが、私の頭の中では少年陰陽師でほぼ固定されているので、若干違和感が。
まあ、銀魂よりはマシですけどね。
銀魂読んだあとに新撰組の登場する作品とか読める気がしませんもん。
あそこまで強烈な印象を与えられる作品ってなかなかないと思います。そう考えると銀魂ってすごいな。
土蜘蛛の軍団はリアルに想像したら気持ち悪いので、想像しないようにしながら読んでました。
聖が、鷹矢に関することだけ小学生並ってのは、『置いていかれた』って思いが強すぎるからなんでしょう。
えっと、聖と鷹矢が3歳差ですか?
中学進学とともに村を出て行ったみたいですから、当時9歳とか。……傷つくかもしれませんね。
焦りすぎて失敗するってのはともかく、それを従妹にさらっと相談しちゃう鷹矢に驚きました。
中学生の女の子、って一番そういうことに興味がありつつ、嫌悪感を覚えるんじゃないかと思うんですが、そういうのないんですかね。
“譲葉”だからってことなのかもしれませんが。うん。きっとそういうことなんでしょうね。
次巻は作中で話だけ出ていた『鵺』の話みたいですね。
鵺といえば、キメラみたいな方しか知らなかったので、どういう扱い方をされるの楽しみです。
ついでに、聖が鷹矢に対してどうするのかとかも。
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