レンタルマギカ 魔法使い、集う!/三田誠
審神者(さにわ)を貸して欲しい。
魔法使い派遣会社<アストラル>に舞い込んだ依頼はある神社から。
その神社では十年前、審神者の儀式に失敗し術者は未だ意識不明だという。
そこで今度は<アストラル>の巫女、葛城みかんの力を借りにきたのだ。
失敗すれば命の保証はない上に境内は「鳥居」に守られた絶対結界。
穂波のケルト魔術も黒羽の念道力(ポルターガイスト)も一切通じない。
会社と巫女の意地をかけ、みかんは危険な儀式へ向かう。
異種魔術格闘戦第3段!
なんか表紙が女王さまとその下僕みたいな感じでちょっと妖しい。
怪物王女とかだったらありかな、と思いますがレンタルマギカだとちょっとどうなのかな?と思いました。
まあ、初期だからこそありなのかもしれませんけどね。
まだアディリシアがおちる前ですから。
先日、紹介した同シリーズの
魔法使い、貸します!と
魔法使いVS錬金術師!の間の出来事を集めた短編集です。
『魔法使い、貸します!』『魔法使いと花泥棒』『魔法使いと夏祭り』『魔法使いと肖像画』の4編が収録されてます。
第1巻と同タイトルの『魔法使い、貸します!』ですが、これが1番はじめに書かれたレンタルマギカらしいです。
一種のミスディレクションがあります。
黒羽の紹介部分ですね。
この作品はミステリじゃないので問題ないのかもしれませんが、ミステリ好きからするとちょっとどうなんだろう、と思ってしまいました。
幽霊なのに、高校1年生と断言してしまったりするのはどうなんだろうと思って。
あと気になったのは、穂波が黒羽に名刺渡してますが触れるんですか?
壁を通り抜けたり、イツキの体に触れなかったりという描写があるのにもかかわらず、名刺だけはしっかりパジャマのポケットにしまってて。
そこだけが気になりました。
『魔法使いと花泥棒』で登場する道士(死霊使い)って確かAsuka版の漫画だとすっごい幼い男の子に変更されてるんじゃなかったですっけ?そして扱いがかなり軽かったはず。
なんというか、そうすることによってディアナさんの後悔だとか、思いが軽視されているようで嫌でした。
原作を知っているとあれを受け入れるのはちょっと、と思ってしまいました。
『魔法使いの夏祭り』ではみかんの実家に対する伏線がちりばめられてます。
あとがきでも書かれてるのですが、本編で語られていることなので本編が進行したら語りたいと思います。
とりあえず、女性の神主さんってカッコいいんでしょうね。
鎬さんがとても男らしく書かれてるのでそう思うんだと思いますが。
『魔法使いと肖像画』には人を死に追いやる魔法使いの肖像画が出てくるのですが、ひどく怖いものなのかと思えば、そういうわけじゃなくて。
なくてなんだか物悲しくなりました。
結局、優しい人だったのだろうと思います。
死ぬことが救いになるそんな時代ってのは確かにあったのでしょうね。
社員たちが万遍なく活躍してます。
次巻はフィンが登場ですか?
フィンが登場することによって、物語が加速していくので楽しみです。
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