レンタルマギカ 魔法使いVS錬金術師!/三田誠
魔法使い派遣会社<アストラル>。
日々涙目で社長業の特訓を受けているいつきのところへ舞い込んできたのは、先代社長の遺産。
ところがその相続に異を唱えたのは、錬金術師ユーダイクス。
幾何学によって作りだした人工精霊を操り<アストラル>に魔術決闘(フェーデ)を挑んできた。
穂波のケルト魔術は届かず、猫屋敷の陰陽道は星の槍に貫かれ、神道の絶対結界も突破された。
はたしていつきたちの運命は!?
今宵―――魔術の夜が血に染まる。
レンタルマギカ、第2巻です。
前巻との間に少し時間が流れているので、普通に黒羽さんがアルバイトとして、存在してます。
黒羽さんをスカウトする話は短編集か何かに収録されてるはずです。
読み進めていくうちに出てくると思うので、今はスルーします。
今回登場するのはタイトルからしてわかると思いますが、錬金術師。
錬金術とその研究の産物である――フラスコの中の小人でしたっけ?、ホムンクルス。
先代社長・伊庭いつきに対するユーダイクスの執着が怖い。
ヤンデレ?いや、デレがラストくらいしかない。てか、あれもデレじゃない?
とにかく、病んでます。
というか、ユーダイクスはそれしか知らないんですよね。
ホムンクルスのラピスが途中、可愛そうで仕方ないです。
自分が幸せじゃないのは、魔法使いだから。魔法使いに幸せ――家族というものはないから。
そう考えていたラピスにとって、イツキたちアストラルの面々はひどく幸せそうで、「家族」と断言してしまったイツキの言葉は残酷なものだったのでしょう。
冒頭から生死不明になってしまったアディリシアが再登場するところはひどくかっこよかったです。
この作品って基本的にみんなカッコいいですよね。
アディリシアや穂波はもちろん、イツキもいざというときはかっこいいですし。
個人的にはまだまだ出番の来ない、オルトくんが好きなんですが。
今回初登場のキャラクターは黒羽、ユーダイクス、ラピスの3人。
あらためて考えてみると皆人間じゃないんですねぇ。
なんかすごいですね。
何度も読んでいる作品にも関わらず、今回はじめて気づいたのですが、邪視避けのお守りとして『ホルスの眼』なるものが登場するのですが。
これって、妖怪アパートの幽雅な日常のプチに入ってる1つですよね。
カメラの役割を果たす、ピンポン玉大の目玉でしたっけ。
今まで気づかなかったのはきっと、妖怪アパートでホルスの眼の登場が遅く、レンタルマギカのホルスの眼が記憶から消え去ってたからなんでしょうけど。
こういうことがあるから読み返すとおもしろいんですよね。
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