涼宮ハルヒの陰謀/谷川流
涼宮ハルヒが暇を持て余してたらそれこそ天地が逆になる騒ぎだろうが、むやみに目を輝かせてるのも困った状況ではある。それというのも生徒会長なるお方が、生徒会はSOS団の存在自体を認めないなどと言い出しやがったからで、意外な強敵の出現にやおら腕章を付け替えたハルヒ“編集長”の号令一下、俺たちSOS団の面々はなぜか文集の原稿執筆などという苦行の真っ最中なわけだ。天上天下“唯我独占”「涼宮ハルヒ」シリーズ第8弾!
なんとなく雰囲気の変わってきたような気がする涼宮ハルヒシリーズです。
ハルヒシリーズもこれで8冊目。けっこう出ている気がしていたのですが、実はそうでもなかったですね。
『編集長★一直線!』
生徒会からの通達で、文芸部をつぶされないように文芸誌を発行する話。
生徒会自体は古泉の仕込みです。
ハルヒが想像するであろう生徒会長像にそぐう人物を用意し、わかりやすい敵対キャラとして登場させたとのこと。
なんか今一瞬、桜ホスの蓮華ちゃんの主張を思い出しました。
中央棟の争奪戦のときにそんな話してましたよね。
今回それぞれが執筆した作品が紹介されているのです。
古泉くんは合宿のときの推理劇のノベライズってことなので割愛されていましたけどね。
一番気になったのは長門の書いたSS。
多くの比喩表現でぼかされていますが、意訳するとしたらこんな感じかな?
情報統合思念体の一部であったモノが“長門有希”として存在するようになり、キョンやハルヒたちと交流をしていくうちに個性を得た。
いつかは情報統合思念体と再び1つにならなければならないが、今はまだそのときではない――。
ってところでしょうかね。
ぶっちゃけよくわからないってのが正直なところです。
無題2にあった『光と闇と矛盾と常識』ってのはそれぞれSOS団のメンバーのことを指していると思うのです。
光は絶対にハルヒだろうし、常識はキョンでいいのでしょう。
朝比奈さんと古泉くん、どちらが闇でどちらが矛盾なのでしょう。
朝比奈さん大と小で矛盾なのかな?とか思うのですがどうだろう。
そして、最後の「記憶を失いでもしない限り、な」ってすごい意味深な気がするのですが、これも伏線としてとらえていいいものなのか……。
『ワンダリング・シャドウ』
クラスメイトから持ち込まれた幽霊の噂を調査する話。
長門の説明はキョン同様、話半分で読み進めてました。
ぶっちゃけ私、SF得意じゃないんであまり理解できてないです。
ようは正体は地球外生命体だったから長門の管轄だったってことですね。
春休みを目前に控えた時期=ハルヒとキョンが出会い、SOS団が結成され1年ってこと。
ハルヒのあの名台詞「ただの人間には興味ありません!」から考えると確かにだいぶ丸くなりましたよね。
これはいい変化なのでしょう。
でも、ハルヒをとりまく宇宙人未来人超能力者、それぞれに敵対勢力があらわれだしていることもあり、素直に安心は出来そうにないです。
うーん、これからどういう展開になるのかわからないだけあって楽しみなんですが、ちょっと不安でもあるような。
どちらにしろキョンはこれから先も暗躍する宇宙人未来人超能力者に協力していくことになるんだろうな。
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