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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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霊少女清花1 時空より愛をこめて

時空より愛をこめて 霊少女清花 1 (YA!フロンティア)霊少女清花1 時空より愛をこめて/越水利江子
半分幽霊、半分人間である清花は他人の心が読みとれる<精神感応者(テレパス)>。ふとしたことから、清花は琵琶奏者・神来ゆきの周囲で起こる怪事件に巻き込まれてしまう。そこへあらわれた謎の少年・七凪は、清花と同じ能力を持っていた。


図書館で借りてきました。
先日紹介した下町不思議町物語と同レーベルの作品です。
借りてこようかやめようかちょっと悩んで結局借りてきたのですが、やっぱり借りてこなければよかったなぁと思いました。


主人公は中学生の少女・清花。
あらすじにもあるとおり、彼女は半分人間で半分幽霊というなんとも曖昧な存在です。

彼女の正体は、両親の思いの結晶とでもいえばいいのかな。清花の父は、消防士で殉職してしまうのですが、その死ぬ間際に母が父にいったんです。
「あなたの子どもができたのよ」と。
それを信じた父の思い(残留思念)と母の思い(思いこみ)の力で清花は存在し成長しているとのこと。

だからこそ、精神感応することができ、精神的に弱ると存在が消えかけてしまうってことらしいです。

正直、この時点で詰め込みすぎじゃないのかな?と思っていたのですが、その思いは最後まで変わりませんでした。

清花と同じ能力を持つ少年・七凪の過去もそうですよね。
彼は捨て子で、養母は彼に亡くなった我が子を重ねている。
七凪もまたテレパスですからその思いを言葉にせずともしってしまい、いなくなってしまった施設時代に仲の良かったお姉さんを探している、と。

結構重い過去な訳ですよ。それなのにめちゃくちゃさらりと話が進んでしまうのでちょっと残念な気がしました。
過去を乗り越えた人がさらりと何事もなかったかのように語るのとは訳が違うと思うのですよ。
現在進行形で過去を抱えている人物じゃないの?といいたくなってしまいました。

なんていうのかな。
そういう心に闇というか傷を持つ人物を登場させて物語が進むうちに過去を乗り越えていくのならば、下手に神来ゆきとか呪い首とか出さないほうがよかったんじゃないのかなーと思いました。

そういう悪霊退治ものの要素を入れなくても十分だったんじゃないのかなーと。
正直、「魂の旅行者(ソウル・トラベラー)」とかには思わず苦笑です。


YAというくらいですからYA!フロンティア自体はヤングアダルト向けのレーベルなんでしょう。ですが、下町不思議町物語といい、この作品といい全体的に対象年齢は低めのようですね。
正直、ヤングアダルトというよりは児童書だと思います。

タイトルを見てもわかる通り、この作品はシリーズ化しているようなんですが続編を借りてこようとは思えませんでした。
清花にも七凪にも神来ゆきにも感情移入できなくておもしろいと思えませんでした。

でも、児童書でもおもしろい作品があることをしっている身としては児童書だからと読むのをやめることはできないんですよね。

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