少年陰陽師 刹那の静寂に横たわれ/結城光流
時は平安。傷ついた心を抱えた昌浩は、相棒もっくんといっしょに都で仕事に励む日々。そのこと晴明と彰子は、帝の娘・脩子とともに降りつづく雨を止めるため、伊勢へと向かっていた。
だがその途祐、彰子たちは脩子を狙った術師たちに襲われてしまう。一方、帝の娘を持つ少女・斎のもとに、このままだと昌浩の心が闇に囚われ、神を砕く力になってしまう、との神託がくだる――!! 人気シリーズ玉依編、運命の第三弾!
これが実は今年読んだ199冊目の小説だったりします。
200冊が目標だったので、これはもう達成したもの同然ですね。これから10日だとあと何冊も読めないだろうなぁ。
前巻は、内親王・脩子と晴明、彰子が伊勢へ行くことを了承したところまででしたか。
今回は彰子たちが伊勢に向かって出発します。
まあ、そのすぐあとに行成様がポロリとこぼしてしまったがために昌浩たちもあとを追う形になるんですけどね。
というか、行成様。いくら知らないからとはいえ、一番言っちゃダメな人に言っちゃっいましたね。
彰子のお父さんである道長様の前で「安倍家の姫君は昌浩の許婚である」とか。
これ道長様の心情がすごく知りたいです(笑)
もう大混乱でしょうね。
昌浩と彰子はお互いがお互いに思いやっているから、どうすることもできないんです。
読んでいて悲しくなってきます。
本当にお互いを大切に思うというのは、この2人まだ幼いからすごくほのぼのしているというか。微笑ましいというか。
普段はそんな感じだったんですが、だから今の状況がすごく痛々しいです。
危うい均衡を保つ昌浩。何かあったらまっさかさまに「落ちて」しまうであろう状況です。
それに対して、もっくんや晴明では近すぎるから昌浩に何か示してやることができない。
他の神将たちは人とは似て異なる存在だから最後のところで気持ちを理解するのが難しいんですよね。
これが勾陳あたりならまだどうにか出来そうな気もするのですが、勾陳は現在、冥府の管理に力を根こそぎ奪われて動くことが出来ないので難しいですね。
そして、勾陳がぶちぎれてるのとかちょっと見てみたいです。
次巻とかで登場して冥府の官吏に一発いれようとしてくれるといいな。
でも、冥府の官吏がやったことは確かに昌浩を食い止めているから、紅蓮あたりは怒っても手を出せないんじゃないのかな。
昌浩が力を求めて、天孤の炎に頼りそうになるっていうのを見て、
ナルトのサスケを思い出しました。
初期の大蛇丸の呪印の話とかちょっと似ているな、と思いました。
脩子を手に入れようとする勢力が2つあってお互いに取り合っているわけですが、何がどうなっているのかよくわからなくて混乱してしまいます。
玉依姫と斎姫。天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)に地御柱(つちのみはしら)。
キーワードだけはいくつも登場していますがそれがどう繋がってくるのか。
次巻もまた楽しみです。
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