八潮と三雲 4/草川為
近頃、街で噂の八潮と三雲…かと思いきや、2人の名を騙るニセモノがグッズ販売に合コン開催と好き勝手にやり放題! 八潮と三雲は素性を隠してその合コンに参加するが、本物に勝るとも劣らない美猫・ニセ三雲が八潮狙いの素振りを見せて…!? 無敵の猫ライフ、第4巻!!
帯の「キスの3秒ルールって…!?」に何それ楽しそう、と本屋でテンションあがってしまいました(笑)
ニセコンビ主催の合コンに参加したり(番外編)、人間の子供が九生の猫社会にやってきたり(第10話)、合同任務で向かった先のでいろいろあって八潮とキスしちゃったり(第11話)、そのせいでぎくしゃくしたり(第12話)、三雲を追って他のエリアのボスがやってきたりします(第13話)。
すごく楽しかったです。
今回は「八潮と三雲」という取り立て屋コンビの名が知れてきたから起こった話が多いですね。
ニセコンビなんてまさに便乗だし。
隣のエリアのボスである迦六が三雲の存在に気づいたのもそのせい。
あ、今回登場する九生の猫たちは下記の通り。
バッ八、八郎、三郎、四海都、そして迦六。
八郎、三郎あたりは何で今まで出なかったのか不思議なくらい普通な名前ですね。
というか、九生の猫にはそういう普通の名前がつかないものなのかと思ってました。
今回は、微妙に八潮と三雲の2人の中が進展してます。
1度目は事故とはいえ、キスしちゃいましたしね。
八潮がキスに「3秒ルール」を持ち出してきてびっくりしました。
だからこその帯の文句だったんだな、と納得する一方、そんなものねえよwと言いたくなる。
それにしても、八潮は三雲とどうこうなる気はないし、仕事や生活に影響が出ることを懸念して「3秒ルール」で流したわけですが、キスしたこと自体は別にいやでもなんでもないみたいですね。
まあ、三雲と違って年齢が年齢ですからキスの1つや2つどうってことないってだけなのかもしれませんけど。
そして、三雲と四海都の二人がいつか仲良くなってくれないかと今から楽しみです。
お互いに認め合って、あの石の位置にいてほしいなぁ。
1巻の紹介したときに、
「エリア外の猫とか来てもめ事とかおこしたらおもしろそうだなぁ、とも思いました。」とか書いてるんですが、本当に来ましたね。
隣のエリアのボスである迦六が。
そこは三雲が幼子であるしー君を抱え生活していたときに住んでいたエリアなんだとか。
人間社会では体の弱いしー君の面倒みるのも大変だったよう。
まあ、そうですよね。人間社会では三雲もただの猫。
人型をとるには命を使わなければいけない訳ですし、体調があるていどよくなるまでは一時的に九生の猫社会で生活したいと考えるのはわからなくもないかも。
しかし九生の猫社会に普通猫であるしー君が入るためには特別パス(両手の指輪ですね)を発行してもらわなければならない、と。
このパスの発行って普通は何か条件とかあったりするんですかね。
三雲が迦六にアプローチをかけたということは、何か面倒なことがあってその手間(あるいは条件)を省きたかったってことなんだと思うんですが。
しー君の正直っぷりに笑ってしまいました。
なんだろう、この子。良くも悪くも三雲に影響されすぎです(笑)
そして、あくまで兄弟であるからこそ布団に潜り込もうとするとか出来るんだろうなぁ。
一色さんやエリアに迷惑をかけてしまうからとしー君と二人で迦六のもとに向かった三雲。
一方、八潮もまた迦六のもとに向かったっぽいですね。
なんとも次巻が気になるところで終わってます。
5巻の発売は今年夏頃。楽しみです。
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