ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 七色の魔声/天羽沙夜(原作/西義之)
魔法律学校(MLS)時代、ムヒョとヨイチは、「MLS七不思議」の解決に乗り出した! 噂に聞いたビコとエンチューも加わって、四人が向かった先には…!? 他に「五嶺霊異記」「ロジロジキッチン」を収録。オリジナルストーリーで贈る『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』の小説(ノベライズ)版!
結構久しぶりのムヒョロジです。
今回は漫画ではなくノベライズです。あまり知られていない気がしますが、ムヒョロジのノベライズは2冊あるんですよ。
あらすじにもあるとおり、
【第一章 七色の魔声】
【第二章 五嶺霊異記】
【第三章 ロジロジキッチン】
の三話が収録されています。
まずは、
『七色の魔声』。
ムヒョ、ヨイチ、ビコ、エンチューの4人の学生時代の話です。
MLSの七不思議を解決して、名声や成績の加算を狙う話。
時間軸は、リオ先生がビコをかばって怪我をしたすぐ後の話のようです。
だから、リオ先生は自宅療養中で、ビコの包帯がまだ取れてませんし、ムヒョ&ヨイチはまだおちこぼれで、エンチューのお母さんはまだ生きていたけれどだいぶ悪くなってきているらしい描写があります。
なんというか、やっていることがすごく無謀です。
魔具庫の封印といちゃったりしてるわけですが、よく生き残れたなぁ、と。
まあ、生徒たちを危険から救うために七面犬がいたんでしょうけどね。
七不思議のひとつを解決しているらしい、今井さんがすごいなと思いました(笑)
この時代から不死鳥伝説あったんですね。
というか、廊下ですれ違っている「どこかの御曹司と噂の上級生」ってもしかして五嶺さんでしょうか?
次は
『五嶺霊異記』。
五嶺さんとエビスさんが刑を執行する話。
こちらは五嶺さんたちが本編に登場するほんの少し前の話のようです。
冒頭でエビスさんが五嶺さんに傘を差し向けるっていう描写があるんですが、身長差的に厳しくないか?と思いながら読み進めたらちゃんとその辺も言及されていました。
そうですよね。
時間軸的に仕方ないことではあるんですが、五嶺さんがかなりひどい人です。
エビスさんの扱いというのもそうですが、依頼人のもとから去るときの行動がちょっと。
でもまあ、五嶺家襲撃のあとからは少し性格が変わったようですし、ここまでひどいことはしないようになると思いますけどね。
最後は
『ロジロジキッチン』。
ロージーの日常めいた話。
こちらの時間軸は協会から帰ってきて1級仮面となったあとの話のよう。
2週間後ってことらしいです。
ぶっちゃけロージーが専業主婦やってる話といっていいかもしれません。
ロージーが魔法律を覚えるより先に、近所のスーパーの安売り情報を覚えるのに走ってるのは死活問題なんでしょう。
でもそれってどうなの、って思わなくもない。
底値とか、あの年齢の男の子に使われるとすごく可哀相になってしまいます。
内容的にはすごくロージーらしい話だな、と。
ロージーは優しくて、運がいいってイメージがあるので。
恩返しされたのはロージーが優しいからであり、あのタイミングで油揚げを持っていたのは運がいいとしかいいようがないですよね。
ノベライズって基本的に軽い話が多い気がするのですが、これは思っていたよりもしっかりしていてちょっとびっくりしてしまいました。
本編とは全く関わってこない話だけれど、十分楽しめました。
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