EME RED END W‐JACK/瀧川武司
「人の……命を、救う力……」
少年、紅は胸の中で、その言葉を反芻する。かつてスミレから貰ったその言葉を抱き、過酷な闘いの戦場に立つ。
歴史上に名を残す悪魔のような殺人鬼――切り裂きジャック。その手口に酷似した事件が日本で起きる。紅を中心としたEMEが捜査にあたるが……。
紅が、蒼が、茜が、三木也が、そしてミドリが――。すべてのエージェントがついに集結! 闇から闇へ怪異を葬る秘密機関・EMEのエージェント・紅の闘いを描く、短編集最終巻!
【CASE41 ドリルでGO!】
ドリルをやたら勧めてくる浅葱太泰さんと巨大ナマズを探しにいく話。
紅と同じ伊呂波荘に住む変人です。
最終巻にしてようやく能力が明らかになりました。
うえきの法則だったかなぁ。こんな能力もった奴いたような。
最近、読んでないのですっかり忘れてしまいました。
【CASE42 RAINBOW BRIDGE】
乱の双子の兄弟が登場する話。
私は嵐は存在するもの、と思っていたのですが、紅の考えていたように“虚構の中の人物”の可能性もあったんですよね。
乱のことですから、何も信用できないんですよね。まったく思いもしませんでした。
そして、まだ下に兄弟がいる模様。妹か弟か定かではないものの蘭ちゃんらしいですよ。
これもまた本当かどうか定かではないですが。
【CASE43 鉄御納戸対錆御納戸】
謎の老人によって本部にいる良子が襲撃される話。
良子と紅が山の中で襲撃に備えるのですが、そのときの2人の会話が好きです。
良子にとって紅は兄みたいなもんなんですかね。
そして、ラストのオチはやっぱりな、と。
良子ですもんね。そう簡単に思ったとおりにはなりません(笑)
【CASE44 W‐JACK SIDE‐A】
桃がPPを持った殺人鬼を捕まえるため、囮になる話。
ようやく、ミドリが登場します。
EME三大美形の一人らしいです。白木さんが三大美形に数えられてるってことはこの人まだEMEにいるってことなんでしょうか。
てっきり、黒部たち同様EMEを離れているものだと思ったのですが。
ちなみに三大美形残りの1人は蒼さん。
【CASE45 W‐JACK SIDE-B】
紅とミドリが桃の敵をうつ話。
ミドリの設定はラブコメなら結構好きです。
けど生かす間もなくシリーズが終わってしまったという……。
【三色ショート その1 12人いる!】
伊呂波荘の住人たちが、エレベーターに閉じ込められてしまう話。
皆が皆個性が強い人たちなので、訳わかんなくてめちゃくちゃです。
【三色ショート その2 塗壁】
前へ進めなくなってしまう話。
これは塗壁っていっていいんですかね?
どちらかというと精神的なもののように思えますが。
でも前向きに考えるって中々難しいですよね。
【三色ショート その3 さらば山田】
紅のクラスメートにして怪奇現象大好きな仲良し4人組が一人山田が転校してしまう話。
最後の思い出にと、ツチノコ探しに紅も付き合うことに。
三木也が馬鹿だと思いました。
いや、ツチノコの剥製を本物っぽく出現させてやるのはいいと思うんですよ?
だけど、去り方が問題だと思うんです。
三木也の能力は瞬間移動で、母体移動は日に1度か2度、移動できるのは目視できる範囲内。
それなのに、瞬間移動で姿を消すって……。
馬鹿じゃん。
このあと何か急な任務とか入ったらどうするんでしょうね。
【prologue of eme】
紅がEMEにやってきてスミレと出会い成長をはじめる話。
紅がスミレに心を許していく様が描かれているんですが、紅の能力が暴走する様子を見たら心を閉ざしてしまうのも仕方ないのかな、と。
紅が黒部を嫌ってしまうのも分かるような気がします(笑)
子供の可愛い嫉妬ですね。
EMEシリーズはこれで終わりです。
Wikipediaを見るとあと2冊分短編があるらしいんですが、ENDと銘打ってる以上、もう収録はされないんでしょうね。
やっぱりBLACKとBLUEを最後までやって欲しかったです。
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