角川つばさ文庫版 サマーウォーズ/蒔田陽平(原作/細田守)
数学オリンピック日本代表になりそこねた小磯健二は、高校2年の夏休み、あこがれの夏希先輩と長野に来ていた。夏希の曾祖母・陣内栄の90歳の誕生日を親戚一同で祝うのだという。そのころ、ネットの世界では、謎のアバター“ラブマシーン”が大暴れし、現実社会をも巻き込む大騒動へ!!
陣内家の一員・佳主馬(13歳)とともに、健二は、ラブマシーンに立ち向かう!
サマーウォーズ最後のノベライズです。
コミカライズはまだ残ってますけど。
そういや、これでサマーウォーズの小説って3冊目なんですね。カテゴリ作っておきますね。
まずはじめに表紙を見て「なんで佳主馬くんいないんだろう?」と驚いてしまいました。
ブルーレイ版のパッケージと同じものを使っているようなんですが、見比べてみるとわかりますね。
ちょうどそこで切れてしまっているんですね。
Blu-ray サマーウォーズ スタンダード・エディション
まあ、佳主馬くんは自分から真ん中に来る子ではないかもしれませんけどね。
物語はほぼ原作というか映画どおり。
地の文での説明があるので、若干キャラの心情がわかりやすくなっています。
だから、聖美さん(佳主馬くんのお母さん)が納戸に電話持ってきたときに驚いていたとか、奈々さんはデキ婚だったとかそういうことはこの小説で始めて知りました。
でも、登場人物が多いことには変わりないのでこちらの小説にも家系図を載せておいてほしかったです。
出きれば顔つきで。映画本編を見てから結構時間がたってしまったからなのか、印象が薄かったからなのか、典子さんの顔とキャラが思い出せなくて。
万作さんとこの3人兄弟の見分けがついていないのは最初からなのでまあ置いといて(笑)
……後日DVDで確認したいと思います。
由美さんと奈々さんはわかるんですけどね。
児童向けレーベルなだけあって、ルビの量は半端ないです。
内容というか文章が、児童が読むにはちょっと難しい言葉を使っているからなのかもしれません。
蒔田陽平さんで検索してみるとわかるのですが、この方ノベライズを多く手掛けている方のようで良くも悪くもノベライズらしい作品でした。
本編をなぞりつつ、心情分析を加えて薄っぺらくなるのを抑えている、と。
オリジナル要素のある
角川文庫とはまた違ったおもしろさがあったんじゃないかな、と思います。
もう一度映画が見たくなりました。
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