学園ベビーシッターズ/時計野はり
飛行機事故で両親を亡くした竜一と幼い弟の虎太郎。二人は森ノ宮学園の理事長に引き取られる。 しかし、理事長の交換条件はなんと「学園の保育室でベビーシッターをする事」!!
パワフルなベビーズ相手に竜一は――?
大人気! スクール「子育て」スクランブル★の第一巻。
時計野はりさんの最新作。
保育室の子供たちに囲まれる主人公竜一くんと兎田(うさいだ)さんが表紙ですが、竜ちゃんが可愛い。
この方の作品はどれもほんわかしてるのですが、これは今までで一番かもしれません。
可愛くて癒されます。
不覚にも、竜ちゃんが『両親の死』を実感したくだりで泣きそうになってしまいました。
もともとよく家を開けていたのならいない事は当たり前で、両親がいない環境で生活するのが普通だったんでしょう。
だから、そこでようやく死を実感して泣けたんだろうな、と。
ちょっと暗めのシーンはそれくらいで後はほのぼの可愛いやりとりばかりです。
作中で理事長が「理事長」「おばあさん」と呼称のみで、名前森ノ宮でいいのかな?と疑問だったのですが、森ノ宮でいいようですね。
1番最初の学園案内図に“森ノ宮邸”の文字があるのを今発見しました。
竜ちゃんはすごく一生懸命です。
弟のために、みんなのために、と頑張る子。
自分のことを後回しにして、テスト勉強できなくてひどい点とっちゃいそうな感じ。
目大きいし、その上まつげまで描かれてることが多いので、すごく可愛く見えます。
まつげ自体は狼谷(かみたに)くんにも描かれてるのですが、狼谷くんがそこまで可愛く見えないのは目の大きさのせいなのか……。
見た目こわめな狼谷くんですが、この子を見るとxxxHOLiCの百目鬼くんを思い出します。
この子大好きです。
すぐに手が出るし、ちょっとズレてるんですが、それが悪く見えない子。
手が出るのは多分、そういう家庭だからなんでしょう。お母さんもパシリとやってましたし。
虐待とかそういう意味じゃなくて、純粋なしつけの意味でのげんこつは悪い事じゃないと思うのです。
けど、最近はそういうのうるさいから作者のところに抗議とかいかなければいいんですけど。
2話から登場する猪又さんもまた一生懸命な子なんですが、竜ちゃんとはまた違う感じ。
登場時の猪又さんはパンパンに膨らんだ風船とでもいえばいいのか。
頑張りすぎて、一直線にしか進めなくなってる子。
子供たちと触れ合うことでちょっと休めたようでよかったです。
この子は学年トップらしいのですが、天才ではなく秀才なんだろうな、と。
兎田さんも特進クラスだったかな?と思うのですが、逆にこの人は天才だろうと思います。
特に勉強しなくても100点とかとれちゃいそう。
竜ちゃんの補習のために、勉強会を開いたりしたらおもしろそうだなぁ、とか思うのですが、やってくれないですかね。
登場人物のほとんどに動物の名前が含まれるこの作品。
次巻はどんな人物(動物)が登場するのかな。
次巻は秋発売予定。動物園に行ったり、竜ちゃんが寝込んだりするもよう。
楽しみです。
[2回]
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