レンタルマギカ 竜と魔法使い/三田誠
全てを視ることができるが故に、視たモノ全てを喚ぶ<妖精眼(グラムサイト)>。
強すぎるいつきのその力に<協会>は禁忌(タブー)の力という疑いをかけ監視役フィンを派遣する。
同門というだけあって穂波の過去を親しげに語るフィンにいつきは親しみと嫉妬の入り混じった奇妙な感情に包まれていた。
しかしそんな日常を嘲笑うように地中深くに封印されていた最強の魔法生物が覚醒を始める。
まるで<妖精眼>に呼び寄せられるように……。
異種魔術格闘戦第4弾!
もう一人の妖精眼(グラムサイト)の持ち主・フィンの登場です。
キャラクター紹介のフィンがやたら可愛いのはなんでなんでしょうね。
見た目には害のなさそうに見えるんですけどねー。害だらけです。
隻蓮さんも登場です。
この人の唱える真言ですが、どこかで聞いたことあるような、と思っていたのですが多分地獄堂霊界通信あたりだろうと思います。
じゃなきゃ、少年陰陽師かその辺。
こういう呪文とかってほとんど読み飛ばしているので自信はありません。まあ少年陰陽師に関してはアニメを見たので、音で覚えてる部分がありますけど。
隻蓮さんがみかんちゃんに「おじちゃん」って言われてちょっとへこんでます。
まあ、そうですよね。
10歳からみた30歳は立派なおじさんです。
穂波のおばあさん、ヘイゼル・アンブラーについての情報が少し書かれてましたが、そこに“ルーン魔術を極め”の文字が。
あの茶目っ気たっぷりの羽猫ですから、オルトくんの過保護っぷりをからかいつつオルトくんにいろいろ教えてあげればいいと思います(笑)
そして、なんでも知ってるように見えて猫屋敷さんもほとんど知らないんだよ、って話。
そうですよね、伊庭司が行方不明になったのは7、8年前。当時猫屋敷さんは十代?のはずですからね。
ものすごい荒れてましたから、重要なことを教えていなくてもおかしくはないというか。
今回、一番大事な働きをしたのはアディリシアだと思います。
穂波をぎりぎりのところで留めたのは、アディリシアのあの言葉に他なりません。
あれと全く同じことを他の人が言ったとしても、多分聞き入れられなかったんだろうな、と思うので。
そして、腐女子としてもなんともおいしいことを言ってくれました。
あれです。猫屋敷さんへの問いかけ。
はじめて読んだ当時はまだ腐女子じゃなかったので、ただ笑って終わっていたのですが、今読むとなんとおいしいことか。
個人的にオルトくんにがんばってほしいんですが、猫屋敷さんやフィンもありだな、と。
他のノーマルカップリングなら穂波→いつき←アディも好きです。
あとは影崎さんと黒羽のやりとりも好きなんですが、片方幽霊って救われないので、ちょっと。
まあ、この辺はそのうち原作で描かれるんじゃないかなぁ、と思ってるんで楽しみに待ちます。
最後の竜――アストラルが可愛かった。この話がなかったら、銀の騎士団との対等な魔術決闘(フェーデ)なんてありえなかったんだな、と改めて思いました。
螺旋なる蛇<オピオン>、名前だけとはいえとうとう舞台上に姿を現しました。
巻の順を覚えていなかったのでこんな早くから出ていたことにちょっと驚きました。
次巻は短編集?
ちょっとほのぼのしそうですね。
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