ドラゴンラージャ 7 追跡/イ・ヨンド(訳/ホン・カズミ)
フチたち一行は、ついにドラゴンラージャの資質を持つ少女を見つけだした。パンパイアがもたらした<疾病の兵器>に怒りを覚えながらも、ナウルーチェン城で急速していると、ネクソンが侵入してくる。目的の少女をさらったネクソンは、雨のなか馬に乗って消えた。すぐに追跡をはじめるフチたち。むかうは、クラドメッサが眠るあの地……?
存在の驚異に、耐えられるか。自分に疑問を感じた瞬間、人間は分裂し、消えていく!?
図書館で借りてきました。
表紙のジェレイントが非常に胡散臭く見えるのは私だけでしょうか。
【第9章 星を見つめる者に光をくれる】と
【第10章 約束された急速】が収録されています。
というか、ほぼ9章ですね。10章はわずか1話だけなんですが、すごくいいところで終わっているので続きが非常に気になります。
今回はあらすじにもあるとおり、さらわれたレニを取り戻すためにネクソンたちを追っていきます。
なんというか読んでいて非常に拍子抜けしてしまいました。
それというのも、フチたちが辛酸をなめさせられた相手であるネクソンがほぼ自滅の形で一気に力を失うんです。
まだ舞台から退場こそしていないものの、今までのような強敵ではなくなったのは確かです。
その原因となったのは<永遠の森>に足を踏み入れたから。
<永遠の森>はドラゴンたちの親玉とでもいえばいいのかな。最高のドラゴンであるドラゴンロードの住処。
足を踏み入れたものは他人の記憶からさらには自分自身の記憶すら曖昧になり記憶から消えていってしまうという恐ろしい現象がおこる地なんだとか。
ネクソンたちを追って<永遠の森>に足を踏み入れたフチたちの身には、あらすじにある「自分に疑問を感じた瞬間、人間は分裂」するという現象がおこります。
フチたちは4人にまで分裂しますが、イルリルのおかげで難を逃れます。
一方のネクソンたちにも同じ現象が起こる訳ですが、彼らは自分たち同士で殺し合いをしてしまうんですね。
あくまで「分裂」なので、分身を殺すということは自分を殺すのと同義。
5体に分裂したネクソンのうち3体は死にました。
知識や経験、記憶なんかも5分割されていたために、その3体分の記憶はもう戻ってこないということなんでしょう。
だから、「バイサスを破滅させる」という目的しかなくなってしまったってことなんですね。
青年ジャックはきっと裏切るというか正気にかえるんだろうけど、従者・ハスラーはどうするのかな。
相関図を見ると隠されているものハスラーはどこかと繋がっているよう。
うーん、どうなってしまうんだろう。
そして、ドラゴンラージャとの対面が実現します。
禅問答っぽい印象を受けました。いや、私禅問答ってなんとなくのイメージしかないんですけど。
フチの答えはよくある答えといってしまえばそれまでですが、嫌いじゃないです。
実は、本来の旅の目的である「身代金を手に入れる」ということはここで達成してしまうんです。
でも、クリムゾンドラゴン・クラドメッサを状況をどうにかしないといけないのも確か。
フチじゃないけど、女の子は怖いなと思わされる状況で今巻は終わっています。
さすがにこれだけ巻数が進むと次巻が楽しみです。
[0回]
COMMENT
お礼
今後ともよろしくお願いします(^_^)
Re:お礼
返信して公開した気になっていました(◎◎;
改めまして、こちらこそよろしくお願いします。わざわざありがとうございました。