炎天のいろは 5/佐々木ミノル
壊れた鉄球を修復し、炎の力を取り戻せ!!
時を陰陽道が未だ息づく古代……。少年・一六八は殺された母親の仇を取るため赤皇打倒の旅に出た! 宮廷陰陽師・霜月との圧倒的に不利な戦いから、なんとか逃れた一六八達。鉄球の修復が急務だと感じた一六八は、武器職人の信明から亜志屋道萬なら修復できると教えられる。信明と別れ、亜志屋道萬のもとにむかう一六八達。しかし、後から追いかけてきた霜月によって、信明は無残にも殺されてしまうのだった――!!
最近、いろはが多い気がしますが得に意味はないです。
それに、この作品は次巻で終わりなので、ちょっと寂しいですね。
【第16話 妖の森】
【第17話 天(そら)を炎(も)やす童】
【第18話 忘れてたっまるか】
【第19話 修行】
の4話が収録されています。
前巻で、鉄球を直せる人物ということで、信明先生から道萬を紹介されたんでしたんですよね。
それぞれ別の道にいくこととなった彼らですが、信明先生は一六八の玉飾りを追ってきた霜月に殺されてしまったってところからです。
山吹ちゃんと鈴銅は頭西とともに、一六八たちは道萬をたずね妖の森に向かいます。
その際に、一六八の父親について語られています。
やはり、一六八の父親は赤皇であったんですね。霜月の反応から予測できましたけど。
赤皇打倒の旅をしているわけですから、つまりは父親を殺そうとしているってことでもあるんですよね……。
そこで隠遁生活を送っていた道萬と接触します。
道萬は晴明そっくりで(道萬の方が色素が薄い程度の違い)、はじめびっくりしてしまいました。
何度も読んでいるはずなんですが、けっこう忘れているもんですね。
道萬と晴明がそっくりなのは兄弟だからってことらしいですね。
はじめ、鉄球を直すこと(というか宮廷に関わること?)を拒否していた道萬ですが、一六八と仲間たちの行動を見て考えを改めて。
10年もの長い間、表舞台から隠れていた彼を引きずり出すことに成功します。
そして、道萬のもとで修行を行います。
期限は3ヶ月。
一六八の力(火)が強いのは潜在的な能力もありますが、「夏」という季節にも味方されているから。
(陰陽道はいろんなものに五行を当てはめるんですが、季節でいうと夏は火なんですね)
それぞれ与えられた課題をクリアしようと頑張るのですが、なかなかうまくいきません。
道萬曰く、もともとクリアできるレベルのものではなかったらしいです。
道理でそう簡単にクリアできないわけです。
4人のうち、一六八だけが期限までに試験をクリアできませんでした。
しかしながら、時期が迫っていること、小麦たちの信頼から赤皇打倒に向けて出立、ってところで次巻へ。
次巻はとうとう最終巻。
結末はなんとなくは覚えているのですが、楽しみです。
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