ラピスラズリの王冠 1/川瀬夏菜
魔法使い一家に生まれながら、魔法が下手で怪力の少女ミエル。ある日街で知り合ったラディは憧れのラディアン王子と同じ愛称…だが落ち着きのある王子とは正反対、しかも何か隠し事がある様子!? そんな彼から、魔法がうまくなるお守りにとラピスラズリを手渡されて――。
ラピスラズリの王冠 2/川瀬夏菜
ラディの力になるために、王宮魔法使いを目指して猛特訓するミエル。努力の末、無事に王宮研修学校に入り、なんとラディアン王子直属の結界府に配属! しかし、ラディは魔法使い貴族の権力争いに巻き込まれ…。ミエルがなかなか聞き出すことのできないラディの胸の内は!?
ファンタジーが続いてますが特に意味はありません。
なんとなく読みたいなぁと思っただけなんで。
物語は中性ヨーロッパ風な世界が舞台な魔法ものファンタジー。
没落貴族のお嬢さま・ミエルと偶然出会った青年・ラディ(その正体は王子)がいろいろあってくっつく話です。
王道展開といえばいいでしょうか。
展開がなんとなく読めてしまう話ではあるんですが、結構楽しめます。
魔法が比較的浸透している世界が舞台です。
主人公のミエルは魔力が強すぎるがゆえに、魔法を上手く制御できないんです。
しかしながら、ひょんなことからお忍びで街へやってきたラディと知り合い、ラディのもとへ――王宮目指して努力していく様が描かれています。
単純なラブファンタジーになるかと思いきやそうではなくて。
途中、貴族やらなにやらの思惑が交わってきたりします。
何度も読んでいる作品ではあるのですが、久しぶりでなんとなくしか覚えていなかったこともあり、後半はいったいどうなってしまうんだろうとちょっとハラハラしてしまいました。
個人的に、ミエルの同僚となる青年デリスがすっごい気になります。
ミエルに告白してくるんですが、もうちょっとミエルをゆらして欲しかった!(笑)
なんていうのかな。ミエルとラディの間に障害があるうちにもうちょっとグイグイいってれば話は変わっていたんじゃないかな。
ミエルって押しに弱い感じがするし、けっこうグルグル考え込んじゃう感じだし。
まあ、今更そんなこといっても仕方ないんですけどね。
1巻には読切「ひなぎくロマンス」が収録されています。
大正浪漫って感じの袴の女学生・雛菊が主人公。
その雛菊と怪盗新月の物語。
読み終わって思ったのは「ルパン?」でした(笑)
その後が気になりました。
この方の作品は、まだいくつかあるのでそのうち紹介していきたいと思います。
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