動物がお医者さん!? 3/富士昴
その猫の命を…あんたに預ける!!!!
両親を殺した男・幸平は自殺しようとしている……
それを知った渚は自らの仇へのセラピーをすることに。
その驚きのアイディアとは!?
渚の知らせざる過去編完結の第3巻!!
昨日購入してきた動物がお医者さんを早速読みました。
この作品も3巻なのでカテゴリつくりますね。忍者ブログのカテゴリが100までらしいのですが、もう90近いんですよね。この調子なら近い将来100超えそうなんですが、どうしましょう。
【EPISODE10 人殺しの猫】【EPISODE11 いつか、沖縄で】
渚の両親が死亡した事故を起こした天野幸平を救う話。
前巻で、天野幸平が出所後に死ぬ気だと気付いた渚。
渚は悩んで彼を救うことを決意したのが前巻まで。
今巻はいかにして彼を救うのかを探るところからはじまります。
天野を救うために使われたのは彼の飼っていた老猫・もちこ。
10話のタイトルが衝撃的で。
いったいどういうことなのかと思ったら、もちこを病院に連れて行っている間に病床の妻の容態が急変して亡くなってしまったのです。
妻のもとを離れなければって思いがあったこと、さらにもちこは病気でもなんでもなく。かまってほしいがゆえの仮病であったことからそういう表現になったのですね。
渚はもちこの面倒を天野に見させることで、死に向かっていた彼の心を引きとめます。
そして、天野の娘であり動物看護士として働いていた美空を一緒に研究しようと誘って過去編は終了。
しばらく美空の出番はないのかな?って思っていたのですが、すぐに登場してちょっとびっくりしてしまいました。
【EPISODE12 チーム】【EPISODE13 野生の魅力】
アニマルセラピー研究室の存続の危機とイルカセラピーの話。
渚たちが所属しているアニマルセラピー研究室は心理学部に存在しているんです。
しかしながら、一般的に生物学か環境学になるらしく。存在意義を問われます。
さらに、渚の叔父で教授でもある船導風太はいまだに所在不明。
更紗ひとりで守るには風当たりが厳しくなってきたわけです。
そんな中、研究室をかばうかのような発言をした理事長。
理事長の真意は別にあるのですが、言われるがままテレビの取材を受けざるを得なくなります。
本来のアニマルセラピーとはかけ離れた「やらせ」めいた撮影に耐え切れず、取材をダメにしてしまいます。
自身の性格を押し隠し、仕事をこなす子役の潮音。
彼女は、ストレスからくる過呼吸で倒れてしまうのです。
潮音を飼育されているイルカではなく、野生のイルカと触れ合わせることで彼女の心を癒します。
本性をあらわにした潮音はちょっと怖かったです(笑)
このとき、話にのぼっているイルカの寿命。
生物学部の鮫島くんがいっていること――サメと一緒に泳いで癒されたい云々は背景がホオジロザメであるからすごく極論に聞こえますが、寿命については確かに考えられました。
【EPISODE14 馬の架け橋】
将来有望な陸上選手だった騎場くんを癒す話。
怪我からグレてしまった少年・騎場くん。
彼の怪我はとうに治っていたのに、治っていないフリをしていたのです。
はじめは「走ることが好き」ってだけだったんですよね。
なのに、周囲の期待に答えることが出来ないから、と走ることもいやになってしまっていたのです。
そこで、乗馬セラピーに参加していた柚野ちゃんと一緒に走ることで本来の気持ち、走ることの楽しさを思い出すわけですね。
なんというか、ものすごくテンプレな話でした。
展開が読めるというか。予想の範疇を外れないというか。
王道っていえば聞こえはいいんですけどね。
最後、今まで行方がわからなかった船導教授が登場し、ってところで次巻へ。
理事長の不穏な発言もありますし、教授が登場したことで何かが好転してくれるといいのですが、もしかしたら逆に研究室がなくなってしまうとかもありそうですね。
次巻の発売月は不明。半年後とかかな?
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