龍眼RT―ドラゴンアイ― ZERO/藤山海里
「龍眼―ドラゴンアイ―」の完全続編!!
未完のサムライファンタジーが現代に復活!!
現在、三國では侍の訓練試合を開催中!
他国の重鎮も招き、国を挙げて大盛況。
戦いはイッサと響が順当に決勝戦へ!
だが一方で、邪悪なる組織・陀烙の陰謀により、三國に飛行型異形種(ドラクル)の驚異が!!
訓練試合編、遂に決着―――!!
実はこの作品、正月休み中に読み終わっていました。
ですが、いろいろあって紹介がこんなにも遅れてしまって。すみません。
この作品は、以前紹介した
こちらの続編にあたります。
2008年が最後だから7年は音沙汰がなかったんですが、いつの間にか掲載誌(というか出版社もですが)を移して連載が再開していたようです。
新刊が発売されていると聞いた時は、驚いたのもちろん、売らなくて良かった!と安堵したものです。
これ売ってしまっていたら今から手に入れるのってちょっと大変そうですからね。
あ、ちなみにタイトルのRTはリアルシングです。 はじめリターンかな?と思ったのですが違いましたね。
さて、本編の感想をば。
【訓練試合決着編 第1話 水竜花火】
【訓練試合決着編 第2話 警戒危機値4(レベルフォー)】
【訓練試合決着編 第3話 君は何のために】
【訓練試合決着編 第4話 お前が止めないなら】
【訓練試合決着編 第5話 侍撃勝】
が収録されています。
1、2話が2008年当時シリウスに掲載された話で、3話以降が完全新作になるようです。
若干、絵柄が変わってますが年数思えば致し方ないですね。
というか、それよりもここで連載休載させたシリウスが鬼畜すぎて(笑)
以前紹介して以来読んでいなかったということもあり、改めて1巻から読みなおしました。
いや、はじめは訓練試合編だけ読み直そうと思ったんですが、訓練試合編開始巻が双生さんとの決着話の途中からでこりゃもう全部読まなきゃだめだな、となりまして。結局全部読んじゃいました。
イッサの姉・キアラの話とかすっかり忘れてましたしそれはそれで良かったかなと思いますが。
おもしろかったです。
まずは表の話。 訓練試合編と銘打たれている通り、訓練試合の決勝戦が前巻から引き続き行われています。
対戦カードはイッサVS響。
イッサは開眼するどころか、柴門先生の策略で全身を取り巻く呪具が枷となってしまいます。
柴門先生はイッサを三國から追い出したいみたいです。
愛弟子がイッサのところに身を寄せていることを実はあまりよく思っていないようで、レイラによその隊へ口利きしてあげようとしてましたね。
柴門先生の言葉で訓練試合へ出場した響ですが、それでも全力でやりあってイッサに勝ちたいわけで自身の足を傷つけてまでハンデをなくそうとしています。
響がそこまで強さにこだわる理由が明かされています。
響が訓練試合で勝利して上へのぼりつめたい理由はやっぱり葵に関連していました。
葵さんが傷つくことがないように、力を求めていたと。
正直、予想の範囲内だったんですが、そこまで葵へ思いを寄せる理由がまだわかりかねるというか。
響が葵に引き取られた云々とはあったんですが、そこに至るまでにも何かしらあったんだろうな程度しか推測できません。
いつか語られるかな。
試合自体はイッサが辛くも勝利。
ハンデがあってこれなので、開眼できる状態だったらまだイッサに余裕がありそうですね。
そんな訓練試合の裏側の話も描かれています。
敵から逃げ出したレイラの証言から敵は三國の中心部・白陵塔(センターポール)にいるとわかります。
そこは三國が異形種の進入を防ぐために張っている扼邪呪幕(アンチドラクルシールド)の心臓部。
そこをたたかれてしまうと、三國にも異形種が進入し放題になってしまうということです。
紫門先生をはじめとした部隊で進入者を撃退するものの時すでに遅し。扼邪呪幕は無効化されてしまいます。
そこに異形種が近づいてくる反応があったため、あわてて対応に乗り出します。
他国の賓客に気づかれることなく、呪術師の力を集めて即席の呪幕(シールド)を張り、万が一に備えつつ異形種を叩く。
多くの破邪侍(ヴァイアス)の力でどうにかこうにかするわけですが、こういう展開は燃えますね。
ラストを飾ったのが決勝を終えたイッサだというのも燃える要素のひとつです。
すっごい楽しかったです。
ただ、賓客にばれないようにってのは不可能でしたね。
賓客として描かれていた3組中3組とも問題があったのはしれています。
これからどう動くのかは、まだ謎ですがどうなるかな?
数年ぶりの新刊ということで、話の展開が一切読めません。
これから先どうなるのか、今から楽しみです。
次巻は今年春発売予定とのこと。
これは買い逃さないようにしないといけませんね。
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